日本を代表する“まつり”のひとつとして知られる「ヤマザキ春のパンまつり」が今年も始まった。対象商品のポイントと交換でもらえる白いお皿は、デザイン性や耐久性に優れ、絶大な人気を誇る。きっと皆さんもポイントを日々せっせと集めていることと思うが、ポイント効率(1点得るために必要な金額)について真剣に考えたことはあるだろうか。ここ数年、「徹底攻略」と称してヤマザキ全対象商品のポイント効率を計算し、ブログで公表しているゲムぼく。さん(@gamebokusan)の“パンまつりガチ勢”ぶりが、今年も耳目を集めている。これを読んで、我々も憧れのあの白いお皿を効率的に手に入れようではありませんか。
ゲムぼく。さんが自身のブログ(http://gameboku.com/)でパンまつりの徹底攻略記事を公開し始めたのは、2016年から。対象商品に貼られたシールの点数と価格を調べ上げ、順位表にまとめる作業を毎年続けている。16、17年こそ主要対象商品50点ほどだけだったが、18年からは300点前後にも上る全対象商品の効率を地道に計算。ガチ勢の代表格として存在感を放ち、中でも「食パン系、特に中価格帯は効率が良い」「ランチパック系は効率が悪い」という法則を“見える化”した功績はあまりにも大きい。
ゲムぼく。さんがパンまつりに興味を持つようになったのは、母親の影響という。
「子供の頃、楽しそうにシールを集める母の姿を見て感心したんです。ですから、自分が自由にパンを買えるようになると、自然とパンまつりに参加するようになっていました」
それにしても、全対象商品のポイント効率を調べるという底知れぬ情熱はどこからくるのだろう。ブログによると、調査に数日かけたり、徹夜したりと、相当な労力を費やしているようだが…。
「ナイススティックを食べて寝るしか予定がない日が続いてヒマだったからです」
さて、1981年から始まったパンまつりも、今年で実に40回目。ゲムぼく。さんによると、今回はポイント効率の「下方修正ラッシュ」、特に「ダブルソフトの格下げ」が大きなトピックなのだという。これについて、ガチ勢としての見解をあらためて聞いてみた。
「下方修正するなら今年しかなかったんだろうな、と考えています。たとえば増税や不況といったネガティブ要素が世間にあれば、そこに下方修正で追い討ちをかけるようなことはしづらい。今回は軽減税率で食品の増税はいったん免れ、景気も悪くはない。しかし来年には軽減税率がなくなるかもしれないし、五輪後の景気も不透明。とすれば、やはりこのタイミングしかないんですよね。必然だったと思います」(※個人の感想です)
そんなゲムぼく。さんが考えるパンまつりの魅力は、「『祭り』という非日常でありながら『パンを買って食べる』という日常そのものでもあるという、世界でも極めて珍しい行事であること」だそうだ。
「日常の中の非日常、非日常の中の日常。それを楽しめるパンまつりであり続けてほしいですし、我々参加者も楽しむ姿勢を持ち続けたいですよね」。つ、強い…。