新型肺炎で品薄のマスク…「なければ作ればいいじゃない」! ガーゼで作る、立体布マスクの型紙が話題

川上 隆宏 川上 隆宏

新型コロナウイルスによる肺炎拡大を受け、街中のドラッグストアなどで使い捨てマスクが品切れ状態になっているといいますが、そんな混乱の中、ガーゼで作る「立体布マスク」の型紙の存在がTwitterで話題になっています。お気に入りの布を使えばかわいくできるし、紙のマスクの臭いや感触が苦手な人も安心です。なにより繰り返し使えるし…。「マスクがなければ、作ればいいじゃない」…そんな発想の大転換が、多くの人たちを勇気づけています。

ツイートしたのは、ブログでぬいぐるみ服や入園入学品などの型紙と作り方を公開している「無料壁紙工房ことろ」(@cotoro_net)さんです。1月31日に、立体布マスクの作り方・型紙を紹介するとともに、型紙を印刷して再配布することを許諾する投稿をしたところ、2月2日夕刻までに3.2万件のいいねが付いたほか、2.5万件リツイートされるなど、注目を集めています。

今回投稿された立体マスクの型紙は、JPG画像やPDFファイルでダウンロードでき、A4サイズの紙に印刷して使うことができます。制作にかかる時間は20分から1時間ほど。ブログでは布をカットしたところから完成まで、14ステップに分けてそれぞれ写真付きで工程を紹介しています。おしゃれな布地を使った作品例のほか、洗って繰り返し使えることの説明として30回ほど洗濯したマスクの画像も紹介されていました。

「無料壁紙工房ことろ」さんにお話を聞きました。

―型紙にかんする投稿がとても話題になっています。

「花粉症や持病がある方などは、マスクが手に入らなくてとても困っているというお話を聞き、何かお手伝いができたらと思いました。布マスクにどこまで効果があるかは分かりませんが、こういう選択肢もあるんだということを知ってもらいたくて投稿しました」

―マスクを必要な方はたくさんおられますものね。ちなみに、もともと無料配布されていた型紙について、再配布を許諾されたのですよね。

「私が作成した型紙は全てブログで無料配布しています。ですがこれまで再配布は禁止させていただいていました。でもそれでは型紙を印刷できない人がマスクを作ることのは難しいです。そこで、紙に印刷したマスクの型紙を自由に再配布してOKということにしました。あわせて、ブログの内容も追記しています」

―今回の型紙をみなさんにどう活用してほしいですか。

「型紙どおりに普通にマスクを作っていただいてもいいのですが、マスク作りに慣れてきたらサイズやデザインなどをアレンジして、使う人の顔の大きさやその人の趣味にぴったり合ったマスクを作ってもらえたらと思います」

―反響についてどう思われますか。

「感謝のコメントがとても多くて嬉しいです。『かわいいガーゼで作ったら子供が喜んで付けてくれました』という投稿があって、昔、イヤイヤ期の娘にマスクを作ったことを思い出しました。あと、『使い捨てマスクに慣れすぎていて、マスクを作るという発想がありませんでした』と書かれている方々に、知ってもらえて本当によかったです。「マスクがなければ、作ればいいじゃない。(マリー・アントワネット)」という方もいて、まったくその通りです(笑)…。」

   ◇   ◇

気になる布マスクの効果について、ブログの中では「無料壁紙工房ことろ」さんが経験を含めて調べられたことが書かれています。花粉症対策としては効果がありそうですが、インフルエンザや新型コロナウイルスに対しては、「布マスク(ガーゼマスク)は、目が粗いのでウイルスなどの小さいものは通してしまうらしい」そうです。しかし「マスクは湿度を上げることができます。気管や喉の粘膜の乾燥を防いで、体内に侵入しようとするウイルスに対して防御力を高めてくれることはできるようです」とのこと。「使用後は除菌するのもいいかもしれません」と書かれています。

Twitterで上手に作るコツを聞かれ、「無料壁紙工房ことろ」さんはこのように答えています…。
「『作る前には布に水通し』『なるべく返し縫をしない』『作り方に最後まで目を通してから作り始める』などです。素敵なマスクが出来上がるといいですね(*^ ^*)頑張ってください!」

▼作り方・型紙のダウンロードはこちら https://www.cotoro.net/archives/65582745.html

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