毛糸「自分色」に染め上げて 老舗糸メーカーの工場が染色体験のワークショップ

京都新聞社 京都新聞社
自分たちで作った紫や青などの染料で毛糸を染める参加者たち(京都市北区)
自分たちで作った紫や青などの染料で毛糸を染める参加者たち(京都市北区)

 「ダルマの糸」で知られる老舗糸メーカー横田(大阪市)が手染めワークショップを京都市内の自社染色工場で始めた。工場長の手ほどきを受けながら、染料を混ぜ合わせて自分だけの色を作り、毛糸を染める。同社は「工場での物作りを体験しながら、染めの楽しさを味わってほしい」と話している。

 同社は、1901年に京都で横田長左衛門が糸の製造と行商を始めたのが始まり。現在は大阪に拠点を構え、43年から京都市北区にある紫野工場で手縫い糸や手編み用レース糸、手編み糸などの染色をしている。

 横田宗樹社長(37)が海外産の手染め毛糸が人気だと知り、自ら出向いて工場で体験したのをきっかけにワークショップを企画した。「実際してみると、とても面白い。多くの人に体験してほしいと思いました」という。

 ワークショップは、まず山﨑陽一工場長(56)が色の作り方や糸が染料に染まる仕組みを解説。参加者が赤、青、黄の3色の染料を混ぜ合わせて好きな色を作り、靴下用の毛糸に染める。参加した岡山県倉敷市の竹中未来(いまき)さん(41)は緑と茶色を染め分け、「イメージ通りの色に染めるのは難しいけれど、楽しい。自分で染めた毛糸は自分の子どものように大切に感じる。早速、靴下を編みたい」と笑顔だった。

 5500円(材料費込み)。工場の見学もある。次回は2020年1月31日。同社サイトから申し込む。

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