よい子にしてても…ヤツは来る!?「サンタさん」と「なまはげ」驚愕のフローチャートが話題

広畑 千春 広畑 千春

 ―しかし、優しいサンタさんと恐ろしいなまはげが同居するなんて…

 「実は、『サンタクロース』と『なまはげ』は、年の瀬の来訪者行事としてその共通性も指摘されているんです。だから両者を何か関連付けた図を作ることはできないだろうかと思ったんです」

 秋田県が運用するウェブマガジン「なんも大学」では「対談『なまはげ文化人類学』」として人類学者の石倉敏明さんと映像プロデューサー井野秀隆さんのお話を紹介していますが、それによると、サンタクロースの原型には、ヨーロッパに古くから伝わる冬の精霊のイメージが眠っているそうです。また、ドイツでは12月に各家庭を訪ね歩く聖ニコラウスの後ろに恐ろしい精霊がお供におり、よい子にはプレゼントを悪い子はお仕置きをするのだとか!

 なまはげといえば、最近では子どもが怖がるからと家に上げないところも増えているそうですが、実は健康を気遣ったり、日々の生活態度を戒めたりと道徳的な要素を持ち合わせた存在で、実は同様の風習は世界各地にあるのだそう。どれも地域を守り、子どもたちを守るため、先人たちの知恵が紡ぎ出したものなのかもしれません。

 そう思うと、あの顔もサンタさんのように優しく見えてくる…ような(大人には?)。というわけで、最後にネイガーさんから一言。「ナマハゲは良い子だろうが容赦なく来る。へばな(じゃあな)」。クリスマスイブまであと17日。なまはげ襲来まであと24日。がんばれ、子どもたち!(特に秋田の…!)

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