仲本工事、27歳下の妻と居酒屋&スナック経営 〝生涯ドリフ〟を宣言

あの人~ネクストステージ

北村 泰介 北村 泰介
純歌夫人(右)手作りの「おばんざい」を前に居酒屋のカウンターに入る仲本工事
純歌夫人(右)手作りの「おばんざい」を前に居酒屋のカウンターに入る仲本工事

 今の中高年世代が子どもだった頃、土曜夜のTBS系「8時だョ!全員集合」は特別な番組だった。テレビ黄金期をけん引したザ・ドリフターズの〝体操担当〟仲本工事は、今年7月5日で77歳の喜寿を迎える。〝工事さん〟は今、27歳下の妻で歌手の純歌さんと二人三脚で居酒屋とスナックを営んでいる。

 居酒屋の名は「仲本家 JUNKAの台所」。東京・目黒区内の閑静な住宅街にある、計18席の小さな店だ。

 メニューは純歌さん手作りの日替わり料理の大皿、青森・田子(たっこ)産ニンニク入りのギョーザ、焼き鳥やラーメン各種、カレーなど多種多様。元々は月に1度のホームパーティーで振る舞っていたが、「店で出した方がいい」という仲間の声に押されて2015年にオープン。「女房は高知県出身ですが、全国で味見した素材をアレンジした料理を台所から出している。それを毎日食べている僕も健康でいられます」。仲本は12年に再々婚した妻に感謝した。

 盟友の加藤茶と高木ブーも来店。加藤の45歳下の妻・綾菜さんは夫のおかずも買って帰る。2月に亡くなった左とん平さんも常連だった。そして全国からファンが来る。リーダー・いかりや長介さんが亡くなって14年になるが、グループは存続。「ドリフは解散しないし、する意味もない。メンバーが生きていればドリフだから」

 俳優や音楽活動の傍ら、東京にいる時は毎日店にいる。「夜6時から12時まで注文を取ったりお運びしたり、お客さんと話したり、写真撮ったり。若い人も多いです」。東京・渋谷で母が切り盛りする居酒屋を営んだ頃よりも店と一体化する。

 隣のスナック「ピンク・ローズ」ではマスターだ。「僕は酒が飲めないですけど、お酒を作ることもある」

 66年、仲本はビートルズ日本武道館公演の前座を務めたドリフターズのリードボーカルとして「のっぽのサリー」を歌った。半世紀を過ぎた今も現役のノドをカラオケで披露する。「お客さんに楽しんでもらいながら自分も勉強しています。区切りとして77歳の誕生日には何かやりたい。今一番、自分の好きなことができる年になりましたね」。充実した日々に目を細めた。

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