地域の防災訓練には出たほうがいい理由 体験して初めて身につく「防災リテラシー」がある

防災訓練は「知る」ための大切な機会です。

最近の防災訓練では、昔からよく行われている消火器での消火練習以外にも、さまざまな体験ができる設備があります。人工呼吸や心臓マッサージを経験できる人形、地震のゆれを再現する車両、避難所を設営し運営することをイメージできる「HUG」というカードゲーム、火災時の煙を体験できる設備、などなど。また、学校等を避難先として訓練する場合には、非常時の鍵の開け方や道具の使い方などの訓練も行われています。

人間には想像力が備わっていて、いくらかのものは、読んだり聞いたりすれば想像はできますが、やはり体験してみないとわからないこと、体験してみてわかることがたくさんあります。災害は、実体験となったときには、そこからどう判断し行動するかが命にかかわる重大な局面となります。その時点で「聞いて想像していたのとは違った」とならないために、出来るだけ体験できる機会は重要です。

なお、防災訓練には「非常食の調理訓練」や「炊き出しの調理訓練」とともに「食べる訓練(?)」があることも多いもの。参加者にとっては屋台が出ているようで楽しいのですが、これも実は大切な訓練です。実際に大人数のものを調理する体験は、日ごろはなかなかできないものです。

折角の機会ですから、まだ参加したことのない方、最近参加していない方は是非参加をしてみてはいかがでしょうか。その一日の体験は、いざという時に適切な判断に結びつくものになるでしょう。そして、備えでできる気持ちの余裕や適切な判断は、自分だけではなく身近な人を救うことにもつながるでしょう。

さぁ、知って備えていきましょう。

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