畳の部屋の真ん中で仰向けになって熟睡している1匹の猫。こんなにリラックスして寝ているなんて、きっと飼い主に可愛がられ幸せな毎日を送っているに違いない。
事実はそんな想像とは違っていた。この堂々たる寝姿を披露している猫は、飼い猫ではなく、野良猫。この写真をツイッターに投稿した夜壱さんに経緯を聞いた。
「外が大雨だから流石に可哀想だなって思って家の中に入れたけど、最初からここに住んでましたってレベルでくつろいでる…」と、夜壱さんが16日に投稿するとたちまち話題に。18日現在でリツイートが10万件、いいねが39万件を超えた。
「借りてきた猫のようということわざは嘘でしたか…」
「時期的にもお盆だし、もしかしたら、猫に転生したご先祖様がいらっしゃったのかもしれない」
「猫の家にあなたが上り込んだ可能性は?」
「この分だとおーい飯はまだかって言いそうだね」
などの声が寄せられた。
ノロノロ台風と呼ばれた台風10号は15日午後に広島県呉市に上陸、中国地方を縦断し、その後日本海を北上。16日夜に温帯低気圧になり、北海道の西側を北東に進んだ。暴風雨が日本列島を広い範囲で襲った。
お盆期間を利用して新潟市の実家に帰省していた投稿主さん。「台風10号がちょうど通過する所で、天気が崩れて雨になるのは12時過ぎくらいでしたね。風はそこまで強く吹いている感じではありませんでした。午前中は晴れていて、午後から少し天気が崩れてポツポツ雨が降り出してきました。1時近くになって強く降り出したのでそのタイミングで中に猫を避難させました」
避難させた猫は、当初実家に停めていた車の下で雨風をしのでいたという。「水たまりになってびちゃびちゃになったら可哀想だからと言う事で家の中に避難させました」と、家の中に入ると写真の通り、畳の部屋でひと寝入りした。
居心地の良さからそのまま居つくのかと思いきや…「滞在していたのは雨が降っていた間だけです。暫くしたら雨が止んでまた陽が出てきたので外に出してやりました。外が好きみたいなので自ら出たいアクションをしていたので出してやりました」とのこと。その後は実家の玄関先で再び居眠りを始めた。
夜壱さんが実家の母親に聞いたところ、先月から家の敷地内に入ってくるのを何度か目撃しており、今まで何処でどのように生活していたかは分からないという。台風の日に起きた不思議な光景、真実は猫にしか分からない。