相続の後は…もっと面倒な「住宅の手続き」が待っていた!…父亡き後必要になった意外な申請

平藤 清刀 平藤 清刀

名義変更のために作成した書類

〔市営住宅名義変更申請書〕

元の名義人(父)と新しい名義人(母)の氏名、名義変更の理由(死亡)、保証人として筆者の住所・氏名を記入する。

〔誓約書〕

「ペットを飼いません」とか「大きな音を出して近所に迷惑をかけません」「共益費をきちんと納めます」といった、集合住宅で常識的なルールを守りますという書面。

〔印鑑登録証明書貼付台紙〕

保証人になった筆者の印鑑登録証明書を糊付けして、実印を押すためだけの紙。

家賃減免申請のために作成した書類

〔市営住宅家賃減免(更新)申請書〕

「同居者の状況」という欄に、前もって両親の氏名が印刷されていて、父の名が二重線で抹消されていた。死亡届を出してから1カ月も経っているのに、データ上ではまだ同居中になっているらしい。それはともかく、あらかじめ印刷されていたので、捺印欄に母の認印を押すだけであった。

〔家賃減免申請医療費控除計算表〕

家賃減免の判定や算定を行う際に、世帯の総収入から医療に要した費用を差し引くことができるという。父が亡くなるまでの過去1年分が対象で、その間に支払った入院費用の合計額を書いて認印を押す。

   ◇   ◇

それにしてもこの手続きは、区役所で戸籍関係と印鑑登録証明書を取り、住宅管理センターから送られてきた書類に記入して送り返せば済んだはずだった。ところが年金事務所から送られてきたはずの国民年金・厚生年金金額改定通知書と公的年金等の源泉徴収票の管理を、両親が疎かにしていたため、わざわざ隣の区にある年金事務所まで行って再発行の手続きをすることになってしまった。

役所から届く通知の類は、たとえ面倒でも一度は目を通して、しっかり保管しておいたほうがいい。

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