映画『お嬢ちゃん』出演女優は“育休中” 目標は「面白い人」に出会うこと

宮本 裕也 宮本 裕也

『お嬢ちゃん』をご存知だろうか。「カメ止め」を生み出した映画専門学校「ENBUゼミナール」製作、夏の鎌倉で生活する21歳の女性の生き方を描いた二ノ宮隆太郎監督の最新作だ。女優の土手理恵子は本作では主演の萩原みのりの親友役で出演。土手は二ノ宮監督作品のファンだといい「監督はもちろん、俳優としての二ノ宮さんも好きです。オーディションの情報をみたらすぐに応募しました」。オーディション当時は出身地の神戸におり、撮影は鎌倉に泊り込み。「現場は常に刺激がありました。いろんな人がいて」と嬉しそうに語った。

鎌倉で生活する若者らの正直な、背伸びした“オトナ”な社会が見えてくる。どこに自分の持つ若さや想いをぶつけるのか。その行く末を考えるのも面白い作品だった。多くの登場人物が出演しているにも関わらずラストシーンで点と点が線になるのが気持ちいい作品だった。 

芸能事務所に所属していない土手。生活費はどうしているのか。「今は働いていません。子育てがあるので…」

「もっと面白い人に出会いたい」

インタビュー中、彼女の横から聞こえるのは赤ん坊の声。実は土手は先日結婚し、元気なお子さんもいる。インタビュー中も旦那さんがこちらをチラチラ、生活費の話になるとお子さんも一緒にチラチラ。「主人がいるから、子育てもできる。将来は役者としてやりたいこともあります」と語る。子育てが落ち着けば、役者活動を再開する予定だという。「現在は子育て中のため、オーディションなどに参加できない。芝居に関しては映画を観たりするインプットを心がけている」。さらに今後の目標は「面白い人に出会いたい」ということだ。「どいつも、こいつも、くだらない」、『お嬢ちゃん』のキャッチコピーのように私の心配は愚問だったようだ。

『お嬢ちゃん』は兵庫・元町映画館、京都・出町座などで公開中。

土手理恵子ツイッター https://twitter.com/riekodote

 『お嬢ちゃん』(監督:二ノ宮隆太郎/2018年/130分/日本) 公式サイト http://ojo-chan.com/

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