競馬界のミニモニ。G1最小体重優勝馬の記録更新なるか 菊花賞に挑戦するメロディーレーン

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菊花賞にそなえて調整するメロディレーン(2019年10月10日撮影)
菊花賞にそなえて調整するメロディレーン(2019年10月10日撮影)

菊の舞台に挑戦する小さすぎる乙女・メロディーレーン(3歳、栗東・森田直行厩舎)が競馬ファンの間で話題になっている。20日に京都競馬場で行われる菊花賞に3分の2の抽選を突破したが、クラシック登録を行っていなかったため、追加登録料200万円を払っての参戦だ。

ネット上の反応は「厳しそうなのは言わずもがなだけど、単純に牝馬の最軽量で牡馬の菊花賞に挑戦ってだけで応援はしたくなる」「夢を追いかけるブリーダーオーナー岡田さんなら走らせるかもしれませんね。応援します」などと好意的だ。

競走馬の多くは500キロ前後の体重で、はた目から見ても、その小さい姿がひときわ目立つ。小柄な少女が大男を撃破する姿を想像しただけでワクワクする。17日の計量では馬体重342キロ、同レースに出走する最大馬体重のユニコーンライオンが16日の計量で528キロ、その差は186キロもある。

 ただし、小さくてもその実力は証明済みで、2勝目を挙げた前走の阪神芝2600メートルでの馬体重が338キロ。1勝目を挙げた時の自身の持つ340キロを更新する、JRA最少体重優勝記録となった上に、勝ちタイムも同距離のJRAレコードを塗り替えるものだった。

 成績広報に馬体重が掲載されるようになった1970年以降、1971年オークスで384キロで優勝したカネヒムロ(牝3歳)がG1級競争最小体重優勝馬の記録をもつ。菊花賞に限れば、1980年ノースガストが422キロで勝っている。メロディーレーンが勝てばそれらを大幅に更新することになる。

また。過去菊花賞での牝馬Vは1943年のクリフジ、1947年のブラウニーがいるが、紅一点で臨む今回のレースでこの2頭に続くことができるか。デイリースポーツの中江寿・競馬デスクは「相手は強いですし、厳しい戦いになると思いますよ」と可能性は低いとみているが…。ただし、皐月賞馬とダービー馬が不在で混戦ムード。また、今回走る3000mの距離は、どの馬も未経験だ。2400、2600mと長い距離で勝利を挙げているだけに好機がないわけでもない。

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