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史跡「おなら塚」が話題 実は悲しきエピソードに5万人が同情「生まれの地方なのに知りませんでした」

中将 タカノリ 中将 タカノリ

香川県三木町の史跡「おなら塚」がSNS上で大きな注目を集めている。

「可哀想だが」とある冊子の記載を紹介したのは作家の黒史郎さん(@kuromentaiko)。

「祝い事に客を招いた席上、下女がおならをした。可哀そうだが手討にして葬った塚。(木田郡三木町氷上)」

昔のこととは言え放屁をしたくらいで殺され、しかも塚になってしまうとは…黒史郎さんにお話を聞いた。

ーー画像の冊子は?

黒史郎:香川県教育委員会が編集している『新編 香川叢書 民俗篇』という昭和57年(1982年)に刊行された民俗資料です。

ーーこのエピソードにふれた感想を。

黒史郎:こういった資料から、自分のまったく知らなかった伝承や史跡と出会えることが楽しく、今回の「おなら塚」の記事を見つけた時はうれしくてわくわくしました。その由来など、詳しく調べたいという気持ちになりました。

ーー投稿に大きな反響がありました。

黒史郎: 反響には驚きもあり、また「おなら」で「いいね」をたくさんいただく恥ずかしさもありましたが、この投稿が日本各地の素敵な伝承に興味を持っていただくきっかけとなったのなら、とても嬉しいです。

◇ ◇

SNSユーザー達から

「おなら塚、生まれの地方なのに今まで知りませんでした…。」
「お菊さんがお皿をディスク・カッターに持ち替えて祟りにきそう。」
「そのおならでさえ、主人か客人のしたものの濡れ衣を着せられてそうな気がします。 お姫様のおならを自分がしたと誤魔化す、屁負い比丘尼という役職がいた位ですから」

など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。封建時代の日本では放屁に対し非常にデリケートな面があり、身分の高い女性が放屁してしまった際に身代わりをする"屁負い比丘尼"という職業があったり、戦国大名の千葉邦胤が新年祝賀の席で放屁を叱責された恨みから家臣に殺されるといった事件が起こったりしている。自由に放屁できる平和な時代が続くことを願いたい。

なお今回の話題を提供してくれた黒史郎さんは昨年12月4日にポプラ社から小説『SCPハンター シャイガイを確保せよ!』を上梓。2007年に英語圏の大型匿名掲示板で生まれた創作の世界「SCP財団」を題材にした日本初の児童向け小説ということ。好評につき今年9月にも関連作となる『バトルスタジアム 最強決定戦 異常存在SCPナンバーワン』が発売される。子供だけでなく大人も楽しめるなので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

黒史郎さん関連情報
Xアカウント:https://x.com/kuromentaiko
『SCPハンター シャイガイを確保せよ!』(ポプラ社):https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8051124.html
『バトルスタジアム 最強決定戦 異常存在SCPナンバーワン』(ポプラ社):https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/4900408.html

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