憧れの「マンガ肉」にかぶりつきたい! 「専用陶器製骨」考案者が普及協会まで設立

広畑 千春 広畑 千春

 アラフィフ世代なら「はじめ人間ギャートルズ」、アラフォーは「ドラゴンボール」、アラサーは「ワンピース」、そして10代は「モンスターハンター」…。誰もが一度は、あのマンガのようにでっかい骨付き肉を片手に持ち、ガブリと食らいつきたいっ!という憧れを抱いたことがあるのでは。そんな「マンガ肉」をとことん愛し、未知の可能性を探究する「マンガ肉普及協会」なるものが立ち上がったらしい。勝手に創設し、会長に就任したのが川井巨四郎さん(45)。今年8月に手軽にマンガ肉が作れる「専用陶器製骨」を作り、話題を集めるその人だ。

 「僕はギャートルズ(再放送)世代」という川井さん。毎年夏に仲間と神奈川県の無人島でBBQをしているが、そのネタとして今年は「マンガ肉」をすることに。ただ市販の商品は直火NGのものが多く、「それなら自分で」と、通っていた陶芸教室で土鍋用の粘土を使った骨を作った。マンガ肉といえば、外は黒焦げ、中は生焼け…という悲惨な事態に陥りがちだが、実際にBBQをしたところ、見栄えはもちろん、土鍋素材の遠赤外線効果か、中までしっかり火が通っていたという「実力」が明らかに。8月にその様子をツイッターに投稿したところ大反響を呼び、あちこちのニュースでも紹介された。

 フリーの仕事の合間に、陶芸のネットショップ「ガラダ堂」を運営し、悠々自適に陶芸を楽しんでいた生活は一変。料理店を始め「売って欲しい」と注文が相次ぎ、1カ月で170本ほどに。来る日も来る日も陶芸教室に通い、ひたすらホネを作る日々が続いた。乾燥・素焼きの後、肉がこびりつかないよう釉薬を塗って本焼きに回すが、窯がホネで埋まってしまったため、1カ月1回の焼成予定を急きょ2回に増やしてもらい、発送もあちこちの業者をはしごして、なんとか送り終えたという。

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