これぞリア充空間、スマホアプリで省力化…異業種がノウハウ生かした個性派ホテル、大阪で続々

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 新ライフスタイルホテルブランドと打ち出す「THE LIVELY(ザ ライブリー)」が、大阪・堺筋本町に8月17日にオープン。8月のオープンから1カ月も経たずして、20~30代や訪日客から注目を集めている。

 手がけるのは、ラウンジやキッチンなどの交流スペースを設けるマンション「ソーシャルアパートメント」を運営する「グローバルエージェンツ」(東京都渋谷区)。ホテルでも交流スペースを重視し、「世界中から人と情報と機会が集まる場所」をテーマに、共用空間に力を入れる。

 こちらの特徴は、ドミトリーが中心の「ホステル」におけるコミュニケーションのための共用空間、「ブティックホテル」のデザイン性、「ビジネスホテル」の気軽に泊まれる価格帯を融合させたようなスタイルだ。

 旅人の出会いや会話のきっかけとなるラウンジ、テラス、ルーフトップなどは、どこを見てもスタイリッシュで、写真映えする空間ばかり。そのビジュアルをSNSでPRしたことから、すでに予約1万件が入っており、そのうち訪日客は約3分の2だという。

 実際に共有スペースを見渡すと、海外からの観光客がビリヤードで遊んでいたり、フリービールサービス(17時半〜18時半)を片手にくつろぐなど、「これぞリア充!」な光景が広がる。スタッフも多国籍でフランクなサービスを提供するため、ここがオフィス街の本町であることを忘れてしまいそうだ。

 また一方で、省人化を工夫する宿泊施設も増加中。スマートフォンのアプリ開発やIoT事業を展開する「and factory」(東京都目黒区)は、最新技術を活かしたホステルをこちらも大阪・堺筋本町に8月23日、オープンした。

 開業したのは「&AND HOSTEL HOMMACHI EAST(アンド ホステル ホンマチ イースト)」。チェックインや観光客の問い合わせに対応するタブレットの導入や、スマートフォンの専用アプリで解錠・施錠、照明の調整、テレビまでを操作でき、音声サービスの「アレクサ」を完備する「ラグジュアリー IoTルーム」(7室のみ)も擁する。

 「宿泊者には半歩先の未来感を体験してほしい。フロントで問い合わせが多いのは食事処や観光情報。エリアごとの情報をタブレットに取り込み、お客様自身で探してもらう。省人化しつつ、人にしかできないサービスを追求したい」と同社の取締役の梅本祐紀さんは説明する。

 同ホテルで使用されるアプリなどはすべて自社で開発し、これまでの宿泊客のデータをもとに内容を改善・更新しているという。すでに旅行会社の「H.I.S.ホテルホールディングス」が手掛ける「変なホテル」でも一部サービスが導入されており、今後は同社によるサービスが他社のホテルに広がっていく可能性が見込まれる。

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