どう見ても刺身なのに…。気鋭の和菓子職人が作った斜め上行く「ようかん」が話題

広畑 千春 広畑 千春

 ―蜜におしょう油も入ってるんですか!

 「やっぱり、見た目のインパクトだけじゃなくて、食べて美味しいものでないと意味がないですから。甘い味ばかりなので、少し甘じょっぱさを加えてバランスを取っています」

 ―繊細なバランスの上に成り立っているんですね…。

 「そうですね。それが和菓子の魅力でもあります。刺身ではないですが同じくそっくり和菓子の『鮎の塩焼き』の作り方などはTiktokで配信していて、国内に限らず外国、特にタイの人にすごく観られてて。和菓子は古典的と思われがちですが、すごく可能性がある。実際に本物と並べると違いがあるとは思うんですが、今後も、見た人が思わずニコッとする瞬間、楽しくなる時間を作ってもらえるようなお菓子を作っていきたいですね」

 ちなみに、ツイッターに投稿した前川さんは、和菓子だと言わず、中学1年の息子と小学4年の娘に「これ食べる?」と出したそう。で、二人が食べようと箸でつまんだときの違和感に気付いたところで「これな、ようかんなの」というと、お兄ちゃんは「いやいや~まさかそんなわけ…(食べて)ようかんや!」と教科書通りって感じのリアクション!さらに妹さんも気に入って、何回も繰り返しては、ちゃんと醤油に見立てた黒蜜を小皿にとってつけて食べて楽しんだそうです。前川さん曰く「上品な甘さで美味しくいただきました。でも分かっていても一口目は脳が『???』となりましたが笑」とか。(ちなみに前川さんは子育て模様などを描いたマンガをブログ「ぷにんぷファミリー」http://puninpu.com/ につづっており、このエピソードも近日公開の予定だそうです)

 さらに、各方面から問い合わせもあったことから、「刺身ようかん」も24日から再販が決定しました。冷蔵庫で1週間は持つほか、冷凍で地方発送も可能だそうです。さらに岡本さんの創作意欲はとどまるところを知らず、お店のホームページやSNSでは、過去に手掛けたニワトリの工芸菓子など、驚きのお菓子が公開されています。

 「全部和菓子なんだぜ。な。ウソみたいだろ」

 そうです。私は達也派です。関係ないですね、すみません。。

◇ことよ https://www.kotoyo.jp

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