日本の夏と言えば、何と言っても夏の甲子園です。異論は受け付けません。今年もたくさんの感動を生んだ大会が、大阪代表・履正社の初優勝で幕を閉じました。球児たち憧れの舞台「甲子園球場」は、阪神タイガースの本拠地ということもあって大阪にあると思われがちですが、正しい所在地は兵庫県西宮市。ここまでは割と有名な話ながら、ここ西宮の子どもたちが甲子園球場で“運動会”をしているって知ってました?
もちろん、運動会自体は各々の学校で開催されています。その上で同市では、市内の小学6年生と中学生が集まっての連合体育大会を毎秋開催。小学校が「西宮市立小学校連合体育大会」、中学校が「西宮市中学校連合体育大会」で、その会場がともに甲子園球場なのです。
しっとりとした内野の黒土に、緑色のじゅうたんのようなフカフカの芝生。日本一、いや世界一美しいとも形容されるグラウンドで“運動会”ができるなんて…甲子園を目指す球児たちから「ズルイ」という声が聞こえてきそうです。過去には夏の高校野球の兵庫大会が同球場で開催されていたこともあり、その頃は実際に「なぜ兵庫だけ?」という類のクレームがあったとか。