第101回全国高校野球選手権が始まりました。舞台はもちろん阪神甲子園球場。ことしの8月1日で95周年を迎え、当日の阪神―中日戦では記念イベントも開催されました。甲子園歴史館でも入館者に「甲子園の土」が入ったキーホルダーが限定プレゼント(8月25日まで先着6万名)されていますが、そもそもなぜ「甲子園」という名前になったか知っていますか?
甲子園を本拠地とする阪神タイガースと言えば、やはり「阪神タイガースの歌」通称「六甲おろし」が有名。そのため甲子園の「甲」は六甲の「甲」が由来と勘違いしている人もいるとか、いないとか。ただ、実際に同歴史館に問い合わせると、担当者は「それはないと認識している」と少し笑いながら断言。ちなみに正しい由来については過去、甲子園球場のHPで以下のように紹介していたそうです。
『甲子園球場が完成したのは、大正13年8月1日です。この年は、奇しくも、十干、十二支のそれぞれ最初の「甲(きのえ)」と「子(ね)」が60年ぶりに出合う年でした。縁起のよいこの年にちなんで、この付近一帯を「甲子園」と、また野球場を「甲子園球場(当時は大運動場)」と名付けました。』
ちなみに球場周辺は「甲子園」という名前が付く町名が南北に広がっていて、その数は20以上になります。せっかくなので球場のある西宮市の情報公開課(歴史資料チーム)にも、お話を聞いてみました。
―なぜ甲子園は高校野球の聖地なのですか?
「この地域が西宮市になったのは昭和26年です。それ以前から、当時の鳴尾村では鳴尾球場で全国高校野球選手権の前身である全国中等学校優勝野球大会が行われていました」