「伝説の5秒」がアップデート マクロス爆音映画祭に行ってきた

宮本 裕也 宮本 裕也
マクロスプラス-MOVIE EDITION-(C)1995 ビックウエスト/マクロス製作委員会
マクロスプラス-MOVIE EDITION-(C)1995 ビックウエスト/マクロス製作委員会

 今や映画館の常識となった体感型鑑賞スタイル「マサラ上映」。大ヒット作「ボヘミアン・ラプソディ」で拍手、手拍子、発声がOKの“胸アツ応援上映”が話題になったように、近年は“〇〇上映”がヒット中だ。そこで伺ったのは、大阪・なんばパークスシネマで開催していたマクロス爆音映画祭。「歌で銀河を救う」でお馴染みの同シリーズの名作「マクロスプラス-MOVIE

 EDITION-」(監督:河森正治/1995年)の“爆音”を体験してきた。

 「爆音映画祭」は08年に「boid」樋口泰人氏らによって生まれた独自企画。「ライブ用の音響システムを使い大音響の中で映画を見・聴く試み(公式サイトより)」。今はなき吉祥寺バウスシアターに始まり、今では全国の映画館などで定期的に行われている。そして「マクロス爆音映画祭」は歴代マクロス劇場版7作品すべて音響調整を実施しているとのこと。ワクワクが止まらない。

 入場特典も無事にゲット。いざ上映開始。

 泣いた、震えた。

 115分間、スクリーンにくぎ付け。ドリンクを置いて、まっすぐスクリーンを見つめる。違う、バルキリーのエンジン音が。大音量の中に聞こえる微かな音。それに耳を傾ける楽しみも生まれる。シリーズお馴染み、菅野よう子さんの音楽が劇場内に走り出すと映画は一気にクライマックスへ。主人公のガルド・ゴア・ボーマンが新型AIを搭載したゴーストX9との人智を超えた戦い「伝説の5秒」はまばたき厳禁。こんなに目と耳をスクリーンに集中させたことはない。映像と音楽の融合。やっと本作の力に時代が追いついてきた。この世界観をより完成させたのが「爆音映画祭」。他の作品を観なかったことが悔やまれる。

 大阪での上映は終了。しかし、4月5日から109シネマズ名古屋で再びこの感動を体験できる。まだ「パイロット」になれるチャンスは残っている。マクロスだけじゃなく、「爆音映画祭」は好きな映画をより好きへとアップデートする。これこそ映画館体験だ。

▼「マクロス爆音映画祭」

会場:109シネマズ名古屋

愛知県名古屋市中村区平池町4丁目60-14 マーケットスクエアささしま2F

会期:2019年4月5日(金)~4月18日(木)

公式サイト:http://macross-bakuon.com/

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