最後まで譲渡先が決まらなかった子猫 コハダちゃんは美猫に成長

渡辺 陽 渡辺 陽

同じ母猫のお腹から産まれても、あっという間に譲渡される子もいれば、なかなか譲渡先が決まらず残ってしまう子がいる。山口県に住む橋本さんは、最後に残った1匹の子猫をもらうことにした。

妊娠していた猫

山口県の住宅地の一角、ある家の庭に一匹の猫が、エサを求めて迷いこんできた。その家に住む50代の主婦が猫を保護したのだが、なんと猫は妊娠していて、5匹の子猫を産んだ。2018年3月のことだった。

橋本さんは、職場の同僚から、「友人が一匹子猫を譲渡してもらうが、5匹兄弟のうち、あと1匹だけ行き先が決まらず、保護主さんが困っている」と聞いた。既に2匹の猫を飼っていた橋本さんは、猫を飼うかどうか分からないが、見てみるだけ見てみようと思った。

ひとめぼれ

ツナちゃんとウニくん、2匹の猫がいたので、3匹目は考えていなかった橋本さんだが、生後1ヵ月のコハダちゃんに対面すると、ひとめぼれ。その日のうちに連れて帰ることにした。

「とにかく可愛くて、なぜこの子だけ希望者が現れなかったのか不思議でした」

橋本さんは、譲渡サイトでツナちゃんとウニくんをみつけて受け入れ、コハダちゃんも飼うことにしたのだが、ペットショップにも時々足を運ぶという。

「動物を見たいだけなので購入したいとは全く思いません。マンチカンやアメリカンショートヘアなど、すごく可愛い猫がいて、欲しくなる時もあります。ペットショップを否定するわけではありませんが、同じ猫なら保護猫や保護されたのに譲渡先がなかなかみつからない子を引き取った方がいいかなと思うんです」

兄弟の中でも一番の美猫になる

2018年4月19日、コハダちゃんは橋本家にやってきた。ツナちゃんは、シャーっと威嚇し、ウニちゃんは怖がって2階に上ったまま2日間降りてこなかった。3日目になると、ウニくんが1階まで下りてきて、突然コハダちゃんと遊び始めた。以来、コハダちゃんは、ウニくんのことをお母さんだと思うのか、波長が合うのか、べったりくっつくほどの仲良しに。

コハダちゃんは、コハダちゃんより後に橋本家にやって来たサワラくんにも優しく接している。

橋本家の4匹の猫のなかでも、コハダちゃんは、毛並みもスタイルも抜群の美猫になった。職場の人の友人は、保護主さんといまでも連絡を取り合っていて、保護主さんが育てているコハダちゃんの兄弟の写真を見ることがあるそうだが、兄弟のなかでも一番の美猫なんだという。

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