高級食パン競争に「勝ち抜く」と宣言!…大阪・なんばCITYに仕掛け人がこだわりの店

入谷 晴美 入谷 晴美
「明日が楽しみすぎて」の食パン
「明日が楽しみすぎて」の食パン

 大阪・なんばCITYに、最新スイーツが楽しめるセレクトショップ「サイン・オブ・ザ・フード」が誕生した。約60坪のスペースにプリン、いちご、チョコレート、日本茶ミルクティー、高級食パンの5つのカテゴリー(7店)が集結。中でも注目は、昨今大人気の「高級食パン」のお店「明日が楽しみすぎて」。高級食パンの仕掛け人といわれるベーカリープロデューサー岸本拓也氏が手掛け、「出来栄えには絶対の自信がある」と高級食パン競争に勝ち抜く決意だ。

 〝食の体感〟をコンセプトに、各店とも、美味しさはもちろん素材や食感にこだわり、春夏・秋冬のサイクルで最旬の商品に入れ替える。日本初という〝食の体感セレクトショップ〟がなんばCITY本館1階に登場した。

 運営するのは、飲食店のプロデュースやコンサルティングなどを行う「オペレーションファクトリー」(本社・大阪市)。同社の平野圭祐ディレクターは「『サイン・オブ・ザ・フード』の名前には、ここに来れば食のトレンドが体感できるという意味合いがある」と話す。各店舗オープンキッチンになっていて「仕込みから製造の過程もライブ感覚で見てもらえる。作り手にとっては当り前の作業でも、お客さんからみればエンターテイメント。より、〝作りたて〟を感じてもらえるのでは」。

 注目は大人気の「高級食パン」。関西ではブームを通りこして人気が定着し、各地に店舗が増えている感がある。「明日が楽しみすぎて」は、高級食パンの仕掛け人といわれるベーカリープロデューサー岸本氏が手掛ける。

 岸本氏は「食パンには毎日食べる日常性と、特別な日にギフトとして味わいたい、という側面がある。当店の食パンは後者。ちょっとした贅沢、手みやげにも喜ばれると思います」。

 商品は「ウキウキがとまらない」(プレーン、800円)、「ドキドキなサボタージュ」(レーズン入り、1480円)の2種類。いずれも2斤のみの販売となる。

 素材には独自の製粉方法にこだわったきめ細かい小麦粉、無添加のフレッシュ生クリームを使用。プレーンには発酵バターを配合し、しっとりとしたほどよい甘味を表現。レーズンは、〝ラム酒の中のコニャック〟と称される「ロンサカパ」に漬け込んだ。

 いずれも焼きたてはもちろん、1日おいた翌日に、よりしっとり美味しくなることから店名を「明日が楽しみすぎて」に。関西での高級食パン専門店としては後発組となるため、インパクトのあるネーミングやパッケージデザインに工夫を凝らす。平野氏は「出来栄えには絶対の自信がある。関西での高級食パン(競争)に勝ち抜けると思う」。

 同ショップのコアターゲットは20~40代の女性となっているが岸本氏は「男性の方もぜひお立ち寄りください。彼女や奥さまへのおみやげに高級食パンは間違いなく喜ばれますよ」。同社によると、サイン・オブ・ザ・フード1カ月当たりの来店者5万人を見込んでおり、月商目標は3000万円としている。(※価格は税抜き)

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