大阪・日本橋の「オタロード」近くに突如現れた、ウォールアートとカラフルなコンテナが並ぶ「インスタ映え」空間が話題となっている。3月にオープンしたメッセージ発信スペース「AKICHI(アキチ)」(大阪市浪速区)だ。
手がけたのは、焼きたてチーズタルト専門店「パブロ」や高級食パンの「嵜本」などを展開する「ドロキア・オラシイタ」(本社:大阪市浪速区)。元々本社があった場所で、以前から「難波の裏路地を、アートでいっぱいのシンボルスポットにしたい」という同社の嵜本社長の強い希望があり、実現にいたった。
カラフルなコンテナ店舗が並び、壁一面、フラミンゴやナマケモノなどの動物をはじめ、ダイナミックで鮮やかな色合いのアートが広がるこの空間。ウォールアートはライブペイントアーティスト・伊倉真理恵さんによる作品で、約1カ月かけて完成させたという。
ポップでカラフルな空間は、日本橋エリアでかなり異彩を放っており、写真撮影目的でわざわざ訪れる女性以外に、通りすがりの年配の男性が携帯で写真を撮る姿も。取材時に訪れていた20代の女性は、「SNSで見て、私も写真が撮りたくて来ました」と楽しんでいた。
また「AKICHI」内では、「花束ソフトクリーム」も楽しめる。写真中央のピンクの店舗が、ブーケのような華やかなソフトクリーム専門店「ディグラボ ソフトクリーム研究所」(大阪市浪速区)だ。
こちらは「新しいソフトクリームの食べ方を提案したい」と、商品開発担当の竹之内さんが1年近い期間をかけて誕生した「エアリーソフトクリーム」。普通のソフトクリームの空気含有量は30〜40%だそうだが、混ぜ方や配合を工夫したこのソフトクリームは最大で70%と、フワッと軽い新食感が特徴。季節や気温によって空気含有量を自在に変化させ、その時期いちばんの「おいしい」食感を追求するという。ブーケのような形は、特殊な機械を使わず、スタッフの手でひとつひとつ丁寧に作られている。
商品のラインアップは、北海道ミルクやリッチチョコレートなど全5種類(フレッシュストロベリーは春季限定、夏季にはマンゴーが登場予定)。濃厚だが後味はスッキリで、一般的なソフトクリームの約1.5倍という150gの量もペロリと完食してしまう。
ほかにも、高級食パンの「嵜本」とそのカフェスペース「&jam」も営業。5月1日には、タピオカチーズティーの「タピチ」などが新たにオープンする。住所は大阪市浪速区難波中2-3-20
(Lmaga.jpニュース・野村真帆)