ヤギを飼ってみませんか 近年再び注目…人懐っこく好奇心旺盛、そしてカワイイ!

小宮 みぎわ 小宮 みぎわ

ヤギを飼育するときには、ヤギ特有の鳴き声やにおいが伴うために、近隣住民の方のご了解も必要となってくる場面もあるかと思いますが、ムクちゃんの家の周囲といえば…こんな感じです。

ヤギの寿命は10~12年といわれています。飼うのに適した環境温度帯は、トカラヤギでは20~28度といわれていいますが、暑さ寒さにはある程度耐えられます(シバヤギが、北海道でも屋外で飼われていたのを知っています…)。ムクちゃんたちは、夏の暑い日には扇風機を回してもらっていて、気持ちよさそうにしていました。冬は特に暖房は入れていないそうです。

先程もお話ししましたように、ヤギは草食動物です。肉やお菓子は食べません。しかし好奇心が旺盛なので、差し出されるとそれらを食べてしまうことがありますので、注意が必要です。有名な童謡にありますね、お手紙を食べてしまう「ヤギさんゆうびん」…昔の紙は植物が原料であったため、ヤギは紙も胃の中で分解できました。しかし、今の紙は植物以外のものが入っている場合もありますので、決して与えないでくださいね。

草食動物は、肉食動物以上に消化管内の細菌たちに頼って生きていますので、おかしなものを食べてその細菌バランスが狂うと、命にかかわります。ヤギは生きるのに必要なエネルギーの実に70%を、消化管内の細菌がつくっている揮発性脂肪酸というものから得ています。ヤギは草を食べますが、それを最初に食べるのは消化管の細菌で、その細菌が活動することで消化しやすくなった草を、ヤギが消化するといった感じですね。

最近でこそ、ウサギは草食動物で粗食であるという認識が浸透したと思われますが、一昔前は、ウサギの飼い方がわからないままにお菓子やパンを与えて病気にさせてしまうといった事例がありました。ヤギもまた草食動物ですが、そういった人間とは食性がかなり異なる動物を飼育するということには、地球には様々な生き物が共存しているといったことを教えてくれる、教育的な意義があると私は思います。

ヤギを飼育する方には心強い、全国山羊ネットワークというサイト(http://japangoat.web.fc2.com/)があります。なにかあれば相談されると良いでしょう。また、ヤギを飼うときには、家畜保健衛生所へ毎年定期報告する義務があります。家畜保健衛生所にも問い合わせてみてくださいね。

いかがでしょうか?ペットとしてのヤギという選択肢も、状況が許せば…と思います。

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