飲食店やコンビニエンスストアなどでアルバイト店員が勤務先の商品や器具などを使って悪ふざけして撮影し、その動画をSNSに投稿する「バイトテロ」が相次いで発生し、社会問題化している。
小川氏は「バイトテロの追跡取材をしてきたが、民事で数千万円を請求された例もある。訴えられたバイト店員は学生が多かったので、親御さんが相当な金額(数百万単位の金額)を払って和解をしたことも確認している」と、問題化した後は“加害者”となった当事者の家族らが金銭的な負担をかぶっている状況を明かした。
さらに、同氏は「バイトテロに関わった学生の中には就活ですべて落ちた人もいた。SNSでの拡散のスピードは驚くほど速く、会社側にもその情報が入っている。本人がいくら消しても、もう消えないのです」と警鐘を鳴らした。軽いノリで撮影して拡散した不適切動画のために、一生、その愚行の代償を背負わされて生きていくことになりかねない。