最近、「鉄子さん」や「ママ鉄」など鉄道好きな女性に注目が集まり、女子の鉄道研究会や部員も増えているそうです。これまで男性中心のコアな趣味だっただけに「分かってくれる女性(特に若い子!)がいるなんて!」と浮足立つ鉄ちゃんも少なくないのでは。ただ、女子の側ではここぞとばかり知識をひけらかされたり、一方的に「姫扱い」されたりするのにドン引いていることも。そんな女子たちの怒りと悩みを聞きました。
甲南女子大の鉄道文化研究同好準備会に所属していた周子さん(24歳、仮名)は、ある鉄道イベントに参加したときの経験を、漫画で再現してくれました。「もう、最悪だった」と苦々しく振り返ります。
周子さんたちが撮った写真のポストカードやグッズを展示販売していると、やってきたのは高校生風の鉄ちゃん男子。「いいですね~、うちの部も女子が欲しくて。でも誰も分かってくれなくて…」とまぶしそうな視線でまくしたてたかと思うと「そうそう、こないだ新しい模型買ったんですよ。それがなかなか良くて…」と模型の話を延々。周子さんは(いや、私そんなに模型分からないし…)と思いつつ、傷つけまいと笑顔で耐えたそうです。
さらに、続いてやってきたのは、「見るからに恋愛経験のなさそうな」大学生の鉄ちゃん。「この写真、〇〇電車の△△駅でしょう?これはあそこのカーブか…。合ってる?」とニヤニヤ聞いてきたといい、周子さんはまたもや内心(クイズじゃねえんだよ)と思いつつ、「否定したら逆ギレされるかもしれない」と、頭の中を無にして「へー、そんなこと分かるなんてすごいですね~」と話を聞いていたそうです。
極めつけは、展示品を一瞥して「買う必要ないな」と吐き捨てた年配の鉄ちゃん。いきなり「女子に模型は無理だよ、重いから」とマウントを取ったかと思うと「おたくで鉄道の会に入っている人いるの? 女子には鉄道は無理だよ。中途半端ってダメなんだから…」とひたすら説教(?)をしまくり、悦に入って帰っていきました。
別のイベントでは、2~3時間話し続けても帰らない鉄ちゃんが続出し、売り子をしていた女子メンバー全員が相手をする羽目になったことも。周子さんは「もう、無料のキャバクラ状態でした。しかもみんな何も買わないんですよ!」と怒りをほとぼらせます。