その一方で、人間としてもタレントとしても育ててくれた沖縄を離れるにあたり「5年で芽が出なければ辞める!」という負荷を自らに課した。「結果を出せないままダラダラと続けても意味がないし、期間を設けていたからこそオーディションに落ちたとしても次に目を向けられた。作品との出会いは運とタイミングですから、不合格になっていちいち落ち込んでいるのは時間の無駄。東京には女優として挑戦できる様々なチャンスがあるんだから、次々やらないともったいない」とハングリー精神を隠さない。
タイムリミットの5年目に出版した写真集「松田るか1st.写真集 RUKA / LUCA」には「グラビアで水着姿になるのも写真集を出すのも、きっとこれが最後。5年一区切りで女優としての活動をより一層本格化させたいという気持ちがあるから」という不退転の思いが込められている。言葉の受け取り方の勘違いから始まった決意の女優生活。松田は「4年制大学を終えてから今の仕事を始めていたとしたら、遅かったと思う。人生のミスが転じて結果オーライ。いい勘違いでした」と喜色満面だ。