オール阪神巨人がよしもと3組目の紫綬褒章、コンビの深い絆は「家族以上」と話す

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 漫才コンビのオール阪神・巨人が、令和元年・春の紫綬褒章を受章、このほど大阪市内で会見が行われた。

 冒頭、「お祝いの封書をいただいたなかに『国家をあげての功績を称えます』と見て、ズッシリとありがたいものをいただいたなと・・・。本当に感謝しております」と、気を引きしめた巨人。「マジメ、真っ直ぐ、マナーを守ってやってきたのが良かったのでは。老若男女に笑っていただけるネタを作ってきたことを評価されたのだと思う」と話した。

 一方、脳梗塞による休養から復帰したばかりの阪神。「このまま漫才できへんのかなと思っていたんですけど、幸いなことに復帰できまして。そのあと、このような素晴らしい賞をいただいたのは、神さんが『まだ辞めんなよ、頑張れよ』って言ってくれたんかな。この賞に恥じないように、これからもできる限り漫才で走り続けたい」と喜んだ。

 2人は1975年にコンビを結成。当初より正統派漫才として人気を博し、これまで『上方お笑い大賞』『上方漫才大賞』など多くの賞を受賞している。吉本興業の漫才コンビで紫綬褒章を受賞したのは、夢路いとし・喜味こいし(1995年)、宮川大助・花子(2017年)に続く3組目。令和になり初の受賞者となった。

 阪神が15歳、巨人が20歳の頃に出会ってから約半世紀。1975年にコンビを結成し、2020年には45周年を迎える。「以前、『漫才適齢期があるから若いうちに辞めよう』って相方から話があったのですが、元気やからもうちょっとやってよって。それで、今までやってこれた」と話した阪神。

 巨人は、「僕は45歳くらいで漫才辞めたかったんですけど、阪神ちゃんの借金、離婚とあって、『もうちょっとやってくれへんと、返さなあかんねん』と・・・。借金・離婚にも感謝してます」と打ち明けた。

 また、3月末に軽い脳梗塞が発覚し、入院していた阪神。見舞いに駆けつけた巨人は、「絶対安静やから家族以外入れません、とマネージャーに言われたんですけど、『おれは家族以上のもん。病院も入れてくれるから』って行ったらすぐに案内されて・・・。僕は、本当に家族以上に思っています」と、関係性を熱く語った。

 阪神も、「私生活では1回離婚してますけど、このコンビは離婚しておりません。喧嘩もありますが、知り合って50年。僕が中学生で、(巨人を)あんちゃんって言うてた頃からの付き合いですから。腹立って別れたろって思ったことはあったかもしれないですけど、心底はなかったですね」と、胸の内を話した。

 巨人が、「僕らは他人ですが、嫁はん以上、兄弟以上に2人でいる時間が長い」と話すと、阪神も「コンビを組んだのが自分の初めての仕事。これが生涯続いている」と目を細めた。

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