退職代行サービスが話題 「辞めるときくらいは自分で言おうよ」

ハイヒール・リンゴのつぶやき

ハイヒール・リンゴ ハイヒール・リンゴ
女性に特化した退職代行サービスも急増しているという(yurikoroma/stock.adobe.com)
女性に特化した退職代行サービスも急増しているという(yurikoroma/stock.adobe.com)

 今年のゴールデンウイークは異例の10連休だったことも関係しているのか、退職代行サービスの問い合わせが増えているという。ブラック企業でやむにやまれぬ場合もあるかもしれない。その一方で「自分では言いにくいから」という理由の人もいるという。ハイヒール・リンゴは様々な理由を承知した上で「辞めるときくらいは自分で言おうよ」と呼び掛ける。それでも代行を利用する人にはトラブル注意を呼び掛けた。

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 退職の代行サービスが話題になっています。自分で切り出しにくい場合、会社に退職の意思を伝え、手続きもやってくれるのだそう。だけど私はこれはいかがなものかと思います。

 会社を辞めたいという気持ちはしかたがないこと。だけど「辞めます」という一番言いにくいことを、お金を払って人に任せるというのは違うと思う。退職を伝えるという嫌な場面を経験したら、次に就職を決めるときには、もっと色んなことを考えて決めようとするのではないでしょうか。嫌なことを人に任せてしまうと結局「逃げ」の人生になってしまうおそれがあると思います。

 働くのは楽しいことばかりじゃない。つらいこと、しんどいことだってあるんです。私は辞めたいのに、無理して我慢して働けと言っているのではありません。辞めたいのであれば、自分で辞めるべきだと思うのです。代行サービスを利用した人が「引き留められたことがない」と言っているようですが、そんなサービスを使ってまで辞めようとする人を、会社は引き留めたりはしないでしょう。

 以前、吉本でも1カ月足らずで辞めた社員がいました。そのとき、上司にあたる人が「辞めたいという人を引き留めない。お笑いは嫌々出来る仕事じゃない。真正面から真剣にやっても、出来ないことも多い。あなたには、あなたに合った仕事がきっとあるから、またそこで頑張ればいい。だけどあなたが入社したことで、吉本に入れなかった人が一人いることを忘れないで下さい」と伝えていました。

 終身雇用制度が良いとも思わないし、まして転職することがダメだなんて全く思わない。若い世代から「我々の気持ちがわかっていない」「ブラック企業なので辞めさせてくれない」等と言われるのを承知の上で、それでも言わせてもらいたい。「辞めるときくらいは自分で言おうよ。大人には嫌なことをしなければならないときが必ずある!」

 新入社員は3年で3割が辞めると言われる時代、それでも代行サービスを受けたい人へ、退職代行は企業との交渉行為は法律上出来ないので損害賠償等のトラブルにならないように十分気を付けて下さいね。

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