松田るか、仮面ライダー・ヒロイン役で体得した「早起き」「台本早覚え」「正義感」

石井 隼人 石井 隼人
 仮面ライダーシリーズ生誕45周年記念作『仮面ライダー エグゼイド』一人二役で務めた松田るか
 仮面ライダーシリーズ生誕45周年記念作『仮面ライダー エグゼイド』一人二役で務めた松田るか

 いわく「最初で最後の写真集」という『松田るか1st.写真集 RUKA / LUCA』が発売中の女優・松田るか(23)。ブレイクのきっかけは、“新人俳優の登竜門”といわれる平成仮面ライダーシリーズの第18作目にして、仮面ライダーシリーズ生誕45周年記念作『仮面ライダー エグゼイド』(2016~2017)。ヒロイン・仮野明日那と、仮面ライダーポッピーに変身するポッピーピポパポを一人二役で務めた。バーチャルなゲーム世界をテーマにした『エグゼイド』での約1年間の経験は、松田に「早起き」「台本早覚え」「正義感」をインストールしたという。

 連日早朝からの撮影を1年間完走した実績は、GW10連休突入初日の早朝に行われたこのインタビューでも遺憾なく発揮。朝9時過ぎからの取材対応にこちらが恐縮すると「朝はわりと平気。『仮面ライダー』のおかげで早起きの際に気合を出すすべを覚えましたから」と余裕の笑みで「『仮面ライダー』の現場は新人育成の場でもあるので、早い時間から撮影が始まって『もっとできるだろ!?もう一回!』の世界。かなり鍛えられました」と実感を込める。

 仮野明日那とポッピーピポパポは当初女優二人で演じ分ける予定だったが、可能性を買われた松田が一人二役で演じるという、歴代ライダーシリーズの中でも珍しい設定になった。2役分の分量をこなすのみならず、テレビドラマ版のほか、劇場版、スピンオフ版、雑誌付録映像の撮影などが同時進行で行われ、スケジュールはハードそのもの。

 「常に複数の台本を抱えている状態が基本。最初は頭がこんがらがったけれど、ノウハウの何もない新人状態だったからこそ、吸収して詰め込むことができた。ある程度自分の演技プランが確立した後だったらこなせたかどうかわからない」とビギナーズラックに感謝。コツを掴んだのか、今では「台本を覚えるのがめちゃくちゃ早くなった。その日撮影するすべてのシーンを当日の朝に読み込んだとしても、完璧に覚えられるようになりました」と適応能力もアップした。

 演じたポッピーピポパポは、自分専用のアイテムによって変身するシリーズ史上初の女性仮面ライダー。そんな大役を演じた自負もあり「いまだに正義感は強い。赤信号を無視して渡る人に対して無性にイライラ。『ルールを守りなさい!』と言いたくなる」と正義のヒロイン精神は継続中。出演以降プライベートでの“顔バレ”頻度は高くなったものの「キャラクターの造形として、ピンクの髪の毛にフリフリ衣装ということもあり、親御さんが私に気付いて『あの人!』となっても、肝心のお子様は私服の私に対して『誰?』状態」と知名度が高いのか低いのか…複雑な心境だ。

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