子どもの声を巡っては、各地で保育園建設を巡って裁判や反対運動が起きており、そのたびに双方の意見が対立しています。子どもの声は状況によって騒音になりうると認められる一方で、待機児童解消を急ぐ東京都は、2014年度に条例を改正し、保育園や公園などの子どもの声を数値規制の対象外にしました。
他方で、大家族や周囲に子どもが多かった時代に比べ、少子化も進み、子育てが「家族」のプライベートな事柄として捉えられるようになったことや「迷惑をかけない」ことを求める風潮もあり、「子どもが苦手」という人も増えています。聴覚過敏などで、子どもの高い声がどうしても耐えられない-という人もいます。
ただ、意見が違うからと一方的に批判・否定したり、排除したりする環境で育つのは、子どもにとっても良くないし、大人自身も生きづらいはず。まずはお互いを知り、妥協していける寛容な社会であってほしいと思います。