敵陣に向かって前進している最中にも、敵がいる方向はもちろん、側面や上空、さらには安全に通過してきたはずの後方まで、あらゆる方向を警戒します。そう、安全に通過してきたはずの後方も、じつは危険がいっぱいなのです。後ろから実際に敵兵が現れることもあれば、味方のミスで前進を阻まれることだってあります。会社でいえば、アポの日にちを間違えたとか、先に送っておくべきサンプルが先方に届いていないなど、何かと手違いが発生します。
そんな予期しない敵との戦闘を強いられることもあります。もしかすると、ライバルがこちらの悪口を言って、悪印象を植え付けようとしているかもしれません。ですから、攻撃前進の最中にも、あらゆる情報や兆候に注意を払わなければいけません。
では、戦闘を有利に導くためには、何をするべきでしょうか。いくつかの要素があるのですが、肝心なことは「敵が予期しない方法と場所選ぶ」ことです。敵もバカではありませんから、こちらの動きをあるていど予測して備えています。敵が予想している通りに動いたら負けます。だから裏をかくわけです。
ビジネスの場面ならば、意外性をアピールすることでしょうか。相手の想像を超える斬新なアイデアとか売り込み方を考えて主導権を握ることができれば、有利な条件で商談を進めることができるはずです。