ヘビを飼う人たち…人気上昇中の爬虫類!鳴かない、手間いらず、意外とかわいい

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とぐろを巻くコーンスネーク
とぐろを巻くコーンスネーク

 いぬ年の2018年を迎え、テレビの正月番組でもワンちゃん特集が数多く放映された。一方で、ペット飼育数では初めて猫が逆転した(ペットフード協会調べ)というニュースも。あなたは犬派?それとも猫派?

 「私は猫派だったんですが、いまはこんなのも飼ってます」。大阪市在住の吉崎峰子さん=仮名=が見せてくれたのは「コーンスネーク」という北米原産のヘビだ。赤とオレンジ色を基調にした鮮やかな模様。音を立てずに動くしなやかさが目を引く。

 最近、実はヘビを中心とした爬虫(はちゅう)類が密かな人気を集めている。

 ①鳴かない②手間がかからない③意外とかわいい-の3点が要因で、マンション住まいの単身者でも手軽に飼育できるとあって、愛好者たちによるサイトがネットで山ほど見つかるはずだ。

 吉崎さんもヘビの魅力にハマった1人。自宅にはすでに猫がいたが、見た目の美しさと「エサの食いっぷりの良さ」に魅せられて2年前から飼育。当初は全長50センチ足らずの大きさだったのが、いまでは1メートル50センチに迫る大蛇へと成長した。

 「餌は、解凍した冷凍マウス1匹を5日間隔で与えています。脱皮は5週間に1回ぐらいかな。古い皮を頭からしっぽの先まで見事に脱ぎ捨てるので、いつも惚れ惚れしますよ」

 冷凍マウスは通販で10匹1500円程度。ぬるめのお湯でゆっくり解凍する。サイズはその時のヘビの胴回りと同じぐらいのものを与えるという。いま食べているマウスは、それこそ「ハムスターよりやや小さいぐらい」の大きさだ。

 「ペット飼育禁止」を掲げる賃貸住宅は、鳴き声と糞尿の臭い、それに爪研ぎによる建具へのダメージを理由に挙げる。鳴かないコーンスネークはトイレの世話も2週間に1度程度。現代ニッポンで飼うペットとしては、かなり優秀ではないか。

 犬や猫に比べると、まだまだマイナーな存在。でも、いずれ「ヘビ派」が第3の勢力になる日も近い…かもしれない。(デイリースポーツ・善積健也)

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