可愛いワンコ、たまには外泊させて社会勉強 犬同士の付き合い学べるペットホテル

山本 明 山本 明

 飼い犬は大切な「家族の一員」です。そう思う飼い主さんも多いでしょう。しかし同時に「この子がいるからなかなか旅行に行けない」という声もチラホラ。ペットホテルに預けるのは心配だし、かわいそう…その気持ちも分かります。でも預けることで、社会性が身に着く一石二鳥のホテルがあります。西宮にある犬の幼稚園・ホテル「chouchou」ではお泊りの際、すでに犬社会のソーシャル・スキルを身に着けた「園児たち」とお泊り組が一緒に遊ぶことで、自然と犬同士のコミュニケーションの仕方を学ぶことができるそう。「可愛い子には旅をさせよ」ともいいます。たまには、飼い犬と距離をあけてみませんか? 同園のドッグトレーナーの芳本耕司さんに、飼い犬に身につけさせたい「社会性と自立心」について聞きました。

飼い主とワンちゃんが少し離れるのは良いこと

 「お母さん(飼い主)と、ワンちゃんが少しの間、離れることは良いことです」と芳本さん。こちらのホテルは1泊、小型犬4400円、中型犬5400円(フリータイプ/24h)。朝10時にお預けするとしたら、翌日の10時にお迎えにくることになります(※滞在時間が延長する際は、料金が加算されます)。

 園内の1階は大きな窓から日がさし込む約50平方メートルのフローリングのプレイルーム。幼稚園も運営する本店では、お泊りのワンちゃんも、すでに社会性を身に着けた幼稚園で勉強中のワンちゃんや、何度もお泊りを経験している先輩たちと一緒に午前中は遊びます。

 「ペットホテルというと、お預かりして直ぐに個室に入れて後は散歩に行くだけ、というところもまだまだ多いんです。でも当店では日の当たるフローリングで他のワンちゃんたちと、たっぷり遊べます。だから皆、夜も良く眠りますよ」。

 遊んだ後、19時には2階に上がって、1頭ずつサークル型の個室で就寝。冷暖房完備で、園内のドッグトレーナー6人のうち、必ず誰かが泊まり込み、24時間体制で見守ります。ごはんは持ち込みで、マイベットやおもちゃも持ち込み可。自宅に近い環境をできる限り再現し、犬のストレスを減らすことを心掛けているそう。

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