ドリフターズでは「第5の男」を自認する。「各グループで必ず最後に来るポジションがある。そこがしっかりするか、しないかだよね」。さらにドリフを語った。「ある時期は家族より長く一緒にいた。いかりや(長介)は僕より2つ上で、仲本(工事)と加藤(茶)は10歳くらい下、志村(けん)に至っては20歳近く下。年齢も違うし、個性も違った。アクの強い、いかりやがいて、その下に4人。この形は今やろうとしてもできないもんね」
加藤、仲本と組む「こぶ茶バンド」は「ずっとやりますよ」と意欲的だ。毎年9月に香川県小豆島で開催されている野外音楽イベント「島フェス」に近年、ソロで参加しており、今年も出演が決定している。2月には自身の公式インスタグラム(@bootakagi85)を開設してライブ情報も発信。「体が続く限り、いろいろと動いた方がいい。面白いですよ」と人生を楽しむ。
所有するウクレレは約100本。「高いとか安いとか値段じゃない。新しい形のもの、面白い形のものを買う」。白いギター仕様のウクレレをいとおしそうにつま弾く。1950年代からミュージシャンだった「ブーさん」の現役感は健在だ。
◆高木ブー(たかぎ・ぶー)1933年3月8日生まれ、東京出身。本名・高木友之助。「ブー」の命名者はハナ肇さん。ドリフのコントでは「雷様」が当たり役に。ソロの音楽活動では「LET IT BOO」などCDアルバムを多数リリースし、最新作は15年発売のベスト盤「「Life is Boo-tiful!」。