続いて「おでんチャーハン」。使う具はシンプルに卵のみというのが、おでんが名物である東京・高円寺の居酒屋「間味」の店主で俳優・若林哲行さんの流儀である。ポイントはズバリ「味が染みた白身」にあるという。
若林さんは「一つの卵を6等分くらいに切ってチャーハンに入れ、中華料理用のおたまで、さらにつぶしながらいためます。生卵と違って、煮込んで硬くなったおでんの卵は黄身よりも、白身の方が、味がしみ込んでうまい」と解説。今は出していないが、以前は店で作っていたという。生卵ならば黄身だが、おでんの卵の場合は白身に濃厚なエキスがしみ込んでいるという真理を再認識できる。
また、ある女性有名人のブログでは「炊き込みご飯」が紹介されていた。具は、こんにゃく、卵、ちくわ&さつま揚げなど魚介系の練り物で、いずれも細かく刻んで出汁とともに炊飯器に入れる。記者が考えるに、牛すじ(カレーにも合う)やタコといった関西系の具も悪くなかろう。逆に「適さない具」は、ちくわぶ。米と小麦粉という炭水化物同士でバッティングする。
このほかにも天ぷらやフライなど揚げ物も考えられるが、キリがないのでこの辺で“店じまい”。おでんのリメイク、何でもありなので、暇なときに考えてみるのも一興だ。