角界に激震が走った元貴乃花親方の退職。信念を曲げない姿に賛否両論の声もあがっている。そんななか「貴乃花ファン」を公言するハイヒール・リンゴは「組織人として、下げたくない頭でも一度は下げて」と思いを吐露。次世代の力士を育てる姿を見たかったと、悔しさをにじませた。
平成の大横綱が次々と
貴乃花親方が角界を離れました。
「引退届」にこだわったのも、「退職」だと弟子の将来を理事会にゆだねなければならないから。ご自身の信頼できる親方に、弟子の行く末をきちんと託したかったのでしょう。
そんな弟子思いの親方、会えば「リンゴ姉さん」と呼んで、親しげに話してくださる親方。
大阪で開催される大相撲春場所の担当部長を務めておられた2012、13年には、PRのためになんばグランド花月で吉本新喜劇にも出演され、会場を沸かせたこともありました。
一貴乃花ファンとして、どうしても親方寄りの発言になってしまう私ですが、いまはあえて言いたい。「組織人として、下げたくない頭でも一度は下げてください」と。
私たちは平成の大横綱である親方が、次の世代の力士を育て上げるのを見たいのです。それがまた、相撲ファンを次の世代につなげることになるのではないでしょうか。
平成になってから誕生した横綱には旭富士、曙、貴乃花、若乃花、武蔵丸、朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜、稀勢の里といった方々がいます。しかし平成の大横綱といわれた方々が、次々と角界を離れているこの現実は、いまの日本相撲協会にも問題があるのでは…と思うのは私だけでしょうか。