忘年会の余興が伝わらない時の対処法は?アントニオ小猪木が解説

北村 泰介 北村 泰介
忘年会の余興でも引っ張りだこのアントニオ小猪木
忘年会の余興でも引っ張りだこのアントニオ小猪木

 忘年会の季節がやってきた。普通に会話をしながら飲食するだけでなく、参加者が余興をする会もあり、ヤフー検索の調べによると、今の時期に「忘年会 余興」の関連ワードを検索するユーザーが増えるという。そこで、ここ10数年間にわたり、さまざまな忘年会のゲストとして余興を披露してきた西口プロレスのアントニオ小猪木に極意を聞いた。

 忘年会の余興としてポピュラーな芸がモノマネだ。参加者が余興をしない場合、タレントを呼んで鑑賞することになる。小猪木はフジテレビ系「とんねるずのみなさんのおかげでした」の「博士と助手~細かすぎて伝わらないモノマネ」の第5回大会で優勝。「現役時代のアントニオ猪木シリーズ」が全国のお茶の間に浸透した。

 小猪木は「2005年に優勝して、それから忘年会の仕事も増えました。企業のパーティー、屋形船での宴会、クラブでのイベントなどです。みなさんお酒が入っているので、最初の『元気ですかー!』から盛り上がります」と手ごたえをつかむ一方、近年の“異変”が気になっている。

 「今、感じるのは『アントニオ猪木のプロレスの現役時代』を知らない若者が増えているということ。『ダーの人』『ビンタの人』『元気ですかーの人』という認識はあっても、試合を見たことがないので、細かすぎるモノマネが伝わらないのです」と明かした。

 例えば、「ドリー・ファンク・ジュニアのダブルアーム・スープレックスをリバースで切り返す猪木」「バッドニュース・アレンにエプロン越しのブレーンバスターを決める猪木」「ラッシャー木村戦でセコンドのアニマル浜口に足を引っ張られてリングアウト負けした猪木」…といったマニアックなネタが若者に通じないのは当然だが、もっと基本的な技の形態模写も理解されないというのだ。

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