独居の親が心配で…まずは地域包括支援センターに相談を

遠方で独居の親が心配という相談が増えている(C)k_katelyn - Fotolia
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 数日後、相談の電話をかけた地域包括支援センターの相談員は知人の話をしっかり聞いてくれ、お母さまの元を訪問してくれたと聞きました。そして、介護保険の手続きの段取りもしてもらえたとのこと。ちょうど更新時期でしたが、お母さまはその手続きのことは分からず放置されそうになっていたとのことで、良いタイミングだったようです。

 知人からは、近いうちに休みをとって実家に戻り地域包括支援センターを訪ねるとともに、担当になったケアマネジャーさんとも相談し、今後の心づもりをしておこうと思うと聞きました。「どうしようか。遠いし困ったな、心配だな、と長い間考えていたけれど、思い切って相談してよかった」と、ホッとした顔で笑っていた知人の姿が印象的です。なじみのない相談窓口に生活相談をするのは気が引けたり、本当に親身になってくれるのか不安がつきまとったりしますが、知人にとっては心強いつながりとなったようです。

 地域包括支援センターは、高齢者の保健・医療・介護・福祉など生活全般に関する相談窓口です。主任ケアマネジャー、保健師、社会福祉士の専門職が勤務し、個別の生活や介護の相談支援や、地域づくり活動を行っています。高齢の方が安全・安心して暮らせるよう、介護や病気、経済的なことがらについて総合的に相談ができ、とても便利な相談窓口です。無料で相談でき、守秘義務もあるので安心できます。

 家族・親族が集まりやすい年末年始は、健康や生活状態の確認、これからどんな生活をしたいかを話し合うのに良い機会です。居住エリアの地域包括支援センターの場所や連絡先をご存じない場合は、ぜひこの機会に、お住まいの市町村Webサイト等からご確認ください。

※1 内閣府:https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2016/html/zenbun/s1_2_1.html

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