今回のソフトバンクの上場は、日本の証券業界としては今年最大のビックイベント。つまりそのビックイベントは大失敗という形で幕を閉じたのである。これはあくまでも筆者の個人的な見方だが、なぜこんな惨々たる結果に終わったのかというと、決してソフトバンクという会社に何か問題があったわけではなく、ただ単に株式公開のタイミングが悪かったからだろう。つまり株式公開をしていいタイミングではなかった、というのが筆者の見立てだ。
そうだとすると、来年の株式マーケットにはあまり期待が持てないだろう。株価は、これから下落トレンドを強めてくるはずだ。
このことを前提とすると、2019年の日本経済の行方には、黄色信号がともったと見ていいだろう。少なくとも楽観視することは禁物だ。
年の瀬になって、こんな不吉な予測をするのも何だが、この点についてはぜひとも肝に銘じていただきたい。(ジャーナリスト)