NHK大河ドラマ「真田丸」のオープニング曲で鮮烈な印象を残したヴァイオリニストの三浦文彰さんが、3月8日~17日まで、東京、大阪、宮崎、愛知(大阪公演は11日、シンフォニー・ホール)でバレエとの共演を果たす。ウィーン国立バレエ団の芸術監督を務めるマニュエル・ルグリと、彼の選りすぐりのバレエダンサーが出演する、「マニュエル・ルグリ “Stars in Blue~BALLET & MUSIC”」がその舞台だ。
コンサートの最大の見どころは、ヴァイオリンとピアノだけでバレエ音楽を演奏するところ。通常はオーケストラがバレエに華を添えるが、今回は三浦さんのヴァイオリンと、抜群のコンビネーションを築いてきた田村響さんのピアノのみ。三浦さんは人数が少ない分、より密に1つの舞台を作り上げることができると話す。
一度バレエとのコラボレーションを経験している三浦さん。あまり目にすることのないコラボレーションだが、「僕もどんな舞台になるのか全く分かりませんでしたが、案外合うんです。ヴァイオリンとピアノの音楽だけで、色とりどりの舞台になりました」と話す。
「前回の共演時、目の前で踊るバレエダンサーの方々の美しさや迫力に感動したんです。いかに彼らが気持ち良く踊れるのかを考えながら演奏することに、楽しみを感じています」(三浦さん)
公演では、バレエを含まない音楽演奏のみのプログラムも用意。三浦さんはヴァイオリン作品で最も難曲といわれているパガニーニの「ネル・コル・ピウ変奏曲」、ラヴェルの「ツィガーヌ」を披露する。
田村さんは、ショパンの「ノクターン第20番」、「華麗なる大円舞曲」を演奏予定。
「皆さんに聴き馴染みのある音楽や、バレエに関連した作品を選曲したので、お楽しみいただけるかと思います」(田村さん)