香川県丸亀市が発祥と言われる骨付き鳥。それを前面にアピールしている駅弁が、名前もそのままの「骨付鳥弁当」だ。メインの他のおかずは、鶏皮ポン酢あえと、口直しのカレー風味のボイルキャベツだけで、シンプルで印象に残りやすい。箸、スプーンに加え、手、口についた油をぬぐえるようにペーパーナプキンも2枚入っている。また、加熱式容器を採用し、骨付き鳥は、温めるとほくほくとジューシーでおいしく、ニンニクも気にならない程度の量が使われていて、味が締まると同時に、もっと食べたいと思える弁当に仕上がっている。
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ニンニクとコショウでしっかりと味のついた若鶏の骨付きもも肉を、丸々とり飯の上にドカンのせてインパクトは十分。
加熱式で、ひもを引っ張って5、6分温めると、スパイシーな香りが食欲をそそる。まずはそのまま食べてみた。予想通りの味で、鶏好きにはたまらないうまさ。
半分食べたら鶏油(チーユ)をかけて味を変えると、しっとりとコクが出て味わい深く2度おいしい。また、最初はスプーンを使って食べるパラパラのとり飯が、鶏油の存在により、箸を使って食べられるようになるというところに奥深さも感じた。
もう一品の鶏皮ポン酢あえはさっぱりして、こちらもグッド。
1350円。予讃本線・丸亀駅「ステーションクリエイト東四国STM」Tel087・851・7710。高松駅と昼時の一部の特急で車内販売もあり。