だるまの生産量日本一を誇る群馬県高崎市。そのだるまを容器にした面白い駅弁が、私が子供の頃(40年以上前)からすでに売り出されていて、いつかは食べてみたいなあと思っていた。それがこのたび、同級生が高崎に引っ越したことで偶然にも食べることが出来、うれしいのなんの。手に持った瞬間にずしりとした重量感が伝わり、長い間の夢がかなって感無量だった。
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赤いだるまの容器のふたを取ると、茶飯の上に山菜を中心とした色とりどりのおかずがたくさんのっている。名産の赤、黒コンニャクは煮てサイコロ状で。小なす漬けは深緑、栗の甘露煮は黄金色で見た目も鮮やか。
山菜は、椎茸はもちろん、タケノコ、スズノコ、ワラビにシメジ、エノキなど豊富で、山クラゲ漬けはシャキシャキと食感もいい。焼いた鶏肉、花豆煮を含め、全ての食材が一口大で大きさがそろい、シェアしても食べやすい。
食べ終わった容器は貯金箱や、壁掛けに出来るのが面白いアイデアだ。
1000円。信越本線・高崎駅「高崎弁当株式会社」TEL027・346・2571。