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古いたばこの自販機 10円玉を入れて出てきたのは……「心が温まる自販機は初めて」「買いたい」

山岡 もと子 山岡 もと子

古いたばこの自販機に10円玉を入れてボタンを押すと、出てきたのはたばこ……ではなく、小さな透明のプラスチックケース。中には、小さな折り紙のおはじきが2つ入っていました。
愛媛県喜多郡内子町で見つかった「折り紙の自販機」が、SNS上で注目を集めています。

投稿したのは、50歳の会社員「鞆(とも)さん(@henro0210)」。不思議な自販機の背景を伺いました。

パッと見は古い自販機 よく見ると「折り紙の自販機」だった

自販機があるのは、愛媛県喜多郡内子町平岡の「岡野商店」。店の左側に1台だけ、古い自販機が置かれています。

鞆さんがこの自販機に気づいたのは、中学校の野球部の練習を横目に見ながら道を歩いていたときでした。「パッと見では古い自販機としか見えませんでしたが、よく見たら本当に折り紙の自販機で驚きました」と振り返ります。

自販機のパネルに並ぶのは、すべて手作りの折り紙。10円の「おはじき」「シュリケン」「はねふうせん」から、30円の「もみじ」「どんぐり」「まつぼっくり」、50円の「ぴょんねこ」「はばたくドラゴン」「パクパクカラス」まで、20種類がそろいます。

たまたま財布に入っていた小銭は10円玉だけ。10円の商品の中から、何となくかわいらしいと感じた「おはじき」を選び、ボタンを押しました。ケースは軽くて透明。本当に出てきたのか一瞬不安になりましたが、中にはおはじきが2つ入っていました。「意外と色鮮やかでよかったです」と話します。

実はこの自販機、もともとは普通のたばこの自販機でした。撤去が検討された際、「灯が消えるのは寂しいから残してほしい」と要望が寄せられたそうです。その後、商店の方が自作の折り紙を入れて販売するようになりました。

おはじきは車の中の「お守り」に…投稿に「心が温まる自販機は初めて見た」

思わぬ場所で手に入った手作りのおはじきは、現在、鞆さんの車の中に「お守り代わり」として置かれています。

SNS上では「自販機だけでなく『おりがみ』の時代にも風情がありますね」「いいね、心が温まる自販機は初めて見た」「え、折り紙の自販機なんてあるの!?初めて見たww」「買いたい!」「まさか!内子町の自販機!?」といった声が寄せられました。

「非常に変わったかわいらしい自販機なので、いつもよりは反響があるかなと思いましたが、予想よりも反響が大きく驚きました。やはり、このようなほのぼのした投稿は、見る人も自分も癒やされる感じでいいですね」と鞆さん。

また、地元以外の人が自販機のある場所を知っていたことも印象に残ったそうです。「内子は町並み保存地区に行く人が多いので意外でした」

今も静かに明かりをともし続ける、商店脇の古い自販機。10円玉1枚で買えるのは、手作りの折り紙と、ほのぼのとした気持ちです。

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