京都府の丹後地域の織物事業者とデザイナーが協働して新商品の開発を目指す人材育成研修を、府織物・機械金属振興センター(京丹後市峰山町)が始めた。参加者は実践者から学びながら、商品づくりに向けてアイデアを膨らませている。
研修は自社商品の開発や異業種の連携につなげる初の試み。京丹後市や与謝野町の織物事業者と、府内外のデザイナーや服飾関係者ら17人が参加した。
講師は、丹後ちりめんを生かした地元企業のグッズを手掛ける「たてつなぎ」(京丹後市)と、デザイン会社「オーデザインチャンネルズ」(同)のメンバーが担う。
6月の初回は、たてつなぎの織物担当・臼井勇人さん(40)が「丹後の織元はハイカルチャーかつ高価が多いが、自分たちはサブカルチャーよりで、観光客など関係性の薄い人に売りたい」と自社の戦略を説明。商品の対象や価格などの考え方を語った。
オーデザインチャンネルズの荻野祥行代表(60)は、ブランドの価値を高める方法について一貫性や意図的、継続性を上げて新商品づくりを呼びかけた。
7月23日の2回目は、参加者がグループに分かれて自社の強みや競合するものを自己分析しながら新商品のアイデアについて議論した。織物を使った絵画や織物業界に関するすごろくなどの案が出た。
研修は月に1回程度のペースで12月まで行う。新商品の試作品や販売戦略も練る。