ブランド品を売りたいとき、生成AIにおすすめの買取サービスを尋ねる人も増えています。では、ChatGPTやGeminiは、どの買取業者をおすすめするのでしょうか。株式会社ブランディングワークス(千葉県柏市)が実施した「生成AI業界調査〈ブランド買取編〉(2026年9月)」によると、ChatGPTとGeminiの両方で「コメ兵」が言及率1位となりました。
この調査は、2026年9月にChatGPT(モデル: gpt-5.1)およびGemini(モデル: gemini-3.1-pro)の各APIに対し、「ブランド買取のおすすめは?」という同一の質問を計測日ごとに各3回ずつ送信し、回答に登場した企業名を集計(Web検索機能を有効にした状態で実施)。有効回答数は54件(2AI×1日3回×計測9日間)でした。
なお、集計定義は言及率=企業名が登場した回答数÷全回答数、平均登場順位=回答内で何番目に挙げられたかの平均としています。
本調査で明らかになった「ブランド買取サービスの言及率(※)ランキング」は、1位「コメ兵」(言及率94.4%、平均登場順位2.2位)、2位「なんぼや」(同85.2%、2.8位)、3位「バイセル」(同81.5%、4.5位)という結果になりました。
※言及率は、すべての回答のうち、該当する企業名が登場した回答の割合。同率の場合は、回答内で先に紹介された順番を示す平均登場順位を基準にランキングを決定しています。
しかし、「どのAIに聞くか」で提案されるお店が大きく変わることが判明。
「コメ兵」(ChatGPT89%、Gemini100%)は、ChatGPTとGeminiの両方で言及率1位となった一方、ほかの買取サービスについては、AIによって紹介される頻度に違いが見られました。
たとえば、「なんぼや」の言及率はChatGPTが70%、Geminiが100%、「ブランディア」はChatGPTが41%、Geminiが93%、「エコリング」はChatGPTが4%、Geminiが37%となり、いずれもGeminiでの言及率が高くなりました。
反対に、「セカンドストリート」はChatGPTの63%に対してGeminiは4%、「買取大吉」はChatGPTの59%に対してGeminiは4%と、こちらはChatGPTが上回る結果に。
また、「高く売れるドットコム」はGeminiの回答に登場した一方、ChatGPTの回答には登場せず、「ブランドオフ」「フクウロ」「ジュエルカフェ」はChatGPTのみが名前を挙げており、同じ質問をしても、利用する生成AIによっておすすめ候補が変わることが分かる結果となりました。
AIの回答を分析すると、単に買取業者の名前を並べるだけでなく、利用者が重視するポイントに合わせてサービスを紹介する傾向も確認されました。2026年9月の回答で登場した主な切り口は以下の3つ。
【出張買取対応(回答の57.4%に登場)】
主な紹介企業は「バイセル」「福ちゃん」「ブランドリバリュー」など。自宅まで査定に来てもらえることや、訪問までのスピードなどが紹介のポイントとなっており、AI回答の要約例は、「出張買取に非常に強く、最短即日で自宅に来てくれるスピード感が魅力」というもの。
【宅配買取の手軽さ(回答の42.6%に登場)】
主な紹介企業は「ブランディア」「ネットオフ」「リファスタ」など。自宅から品物を送って査定を受けられることなどが、サービスを紹介する際のポイントになっており、AI回答の要約例では、「段ボール送付だけで完結。特にアパレル買取に強く、キャンセル時返送料も無料」といった内容が挙げられています。
【店舗数・利便性(回答の33.3%に登場)】
主な紹介企業は「買取大吉」「おたからや」「セカンドストリート」。実店舗に持ち込みたい人や、ほかの不用品もまとめて売りたい人に向けた選択肢として紹介されていました。
AI回答の要約例では、店舗数が多く立ち寄りやすいことや、総合リユース系サービスが選択肢になることが示されています。
こうした結果から、生成AIにおすすめされるためには、単にサービス名が知られているだけでなく、出張・宅配・店舗といった利用者のニーズに応じた特徴が明確であることも重要だと考えられます。
また、生成AIが回答を作成する際に、どのウェブサイトを情報源として引用しているかについても分析した結果、1位「brand-kaitori-navi.com」(引用シェア8.4%)、2位「my-best.com」(同8.0%)、3位「access-ticket.com」(同5.9%)という結果になり、上位には、商品やサービスを比較するサイトやランキング記事が並びました。
本調査の結果は、生成AIがブランド買取サービスを紹介する際、比較情報などのウェブ上の情報が回答の根拠になっていることを示しています。
同社は、「どのようなサイトに掲載され、どのような特徴が紹介されているかが、AIによる推薦に関係している可能性がある」とコメントしています。
※生成AIの回答は日々変動するため、本結果は調査期間時点の傾向を示すものです。
※本調査は各社のサービス品質の優劣を評価するものではありません。
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【出典】
▽株式会社ブランディングワークス調べ