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「近所に緑色のインコが大量発生…東京では普通なの?」専門家に聞いてみた「餌は与えないで」

太田 浩子 太田 浩子

「なんか近所にインコが大量発生してるんですが、東京では普通なんですか?」

 こんな問いかけとともに、鮮やかな緑色の鳥が電線や木に大量にとまっている写真がXに投稿されて話題になりました。投稿は610万回表示され、「東京によくおるよー! めっちゃ増殖してるー!」「近所の桜並木にもいて花ムシャってました。都内です」などと、同じように生活圏で大量のインコを見たことがある人たちから、多数のコメントが寄せられています。

「インコを野生の状態で、しかもあの数見たことがなかったので、シンプルに驚きました。変な夢でも見てるのかと思いました」と写真を投稿した「前田知礼|マエダトモノリ」(@boyofdaruma)さん。ところが、多くの人から「普通です」と反応が寄せられたことに、さらに驚いたそうです。また、「大量にインコが出てくる宮崎駿監督の映画『君たちはどう生きるか』を連想してる人が結構いて面白かったです」とも話します。

 写真のワカケホンセイインコは、本来インド南部やスリランカなどの疎林(森林)に生息しているインコです。1960年代のペットブームで大量に日本に輸入され、逃げ出した個体が野生化して数を増やし、1970年頃から日本各地で目撃されるようになりました。野生化してから50年以上経っているということになります。

 かつては愛知県(名古屋)、大阪府でも集団で生息していることが確認されていましたが、現在では東京、埼玉、神奈川の大きなグループと、群馬と千葉にそれぞれ小さなグループが定着しているのみとなっています。東京農工大学と日本鳥類保護連盟の共同研究によると、東京を中心とする大きなグループについては、2024年に3000羽を超える個体が確認されているそうです。

 現在のところ、生態系への影響や農業被害などは深刻化していません。しかし花蜜、種子、果実、葉芽などの植物を食べるワカケホンセイインコの餌は1年を通して確保できる状態にあるため、今後さらに分布を広げたり個体数を増やしたりする可能性があります。特に餌台の餌に依存していることもわかっているので、ワカケホンセイインコの個体数の増加を抑えるためにも、餌を与えないよう同連盟は呼びかけています。

 日本鳥類保護連盟・調査研究室の松永聡美さんにお話を聞きました。

――野生のワカケホンセイインコがこのまま増えていってしまうと、どのような問題が起こるのでしょうか。

 今後個体数が増え、分布が拡大していけば、農業被害やねぐらにおける鳴き声に対する苦情、糞害が発生する可能性があるほか、樹洞で繁殖する在来鳥類との競合が懸念されます。まだこのようなことは深刻化しておりませんが、継続したモニタリングが必要だと考えています。

――もともとはペットとして飼っていたインコが逃げたと考えると、捕獲して飼っても良いのでしょうか。

 鳥獣保護管理法により、外来種であっても捕獲には許可が必要です。鳥獣の捕獲や飼育の許可、駆除については行政が判断を行いますので、それらについては行政(東京都環境局)に問い合わせてみていただけたらと思います。

――ワカケホンセイインコを見つけたらどうすれば良いですか?

 特に、『今までいなかったけど最近見かけるようになった』という分布拡大情報については、当連盟に目撃情報をご連絡いただけたら助かります。分布域を調べたり、ねぐらの場所を特定する手がかりとして活用させていただきます。

◾️公益社団法人日本鳥類保護連盟 公式サイト https://jspb.org/newsite/

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