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「この人が新しい恋人だよ」 母が娘に紹介したのは女性だった 妹も加わり始まった「母ふたり娘ふたり」の家族物語【漫画】

海川 まこと 海川 まこと

親が新しいパートナーを迎えることは、子どもにとってさまざまな感情が伴うことでしょう。漫画家・灯さんの作品『母ふたり娘ふたり』は、突然女性と付き合いはじめた母親とその娘の心境を描いた作品です。同作はpixivに投稿されると、約4200いいねの注目を集めています。

ある日、高校生の千宙のもとに、母親から「この人がママの新しい恋人だよ」とひとりの女性が紹介されます。千宙は母親の恋人が女性なのにおどろいていると、母たちは子どもたちが自立したらいつか一緒に生活するつもりだと打ち明けます。

母親の見たことない表情にとまどう千宙。するとそこへ、相手の娘である紬がやってきました。彼女は千宙と同じ高校の1学年下で、紬によると千宙を図書室でよく見かけていたといいます。紬は「私のことは妹だと思っていただければ!」と千宙に訴えますが、千宙は現状をうまく飲み込めずにいました。

次の日、図書室に寄らずに帰ろうとしていた千宙は、紬に呼び止められます。千宙は女性同士の付き合いについていろいろと思うことがあるようですが、紬はこれから母が楽しく暮らしていけるならそれでよいと思っているようでした。一方の千宙は、「母は無理をしてかつての父と結婚したのではないか」「本当は子どもなんて欲しくなかったのではないか」などと思い悩んでいるようです。

紬は、母2人と娘2人、あわせて4人で話せたことで家が明るく感じられてうれしかったと語ります。複雑な思いを抱いたまま帰宅した千宙は、その後、母に「高校卒業したら私就職するよ」と伝えます。自分が早く独り立ちすれば、母が安心して恋人と暮らせるのではないかと考えたからです。

しかし母は、自分たちのことは自分で決めるから心配しなくていいこと、修学支援もあるため進学のお金は気にしなくていいことを告げます。それは、今まで母自身が千宙の選択権を奪ってきたと思ったからでした。好きに選んでほしいといわれた千宙は、「いきなり選べって言われてもわからないよ」と表情を曇らせます。

そして、千宙は「ママは邪魔になった?私のこと」「結実さん(母の恋人)の影響…?だってそんなこと今までいわなかったよ」と、本当はいいたくなかった思いまで吐露してしまい、自宅から逃げ出してしまいました。

駆け出した千宙が後ろを振り返ると、母親は追いかけてこないようです。じんわりと涙があふれ出ていたところ、目の前からポケットティッシュが差し出されました。実は紬は、千宙の家が気になって近くまで様子を見にきていたのです。

千宙の事情を聞いた紬は、それはやきもちを焼いているのではないかと話しました。紬は以前にも千宙の母に会ったことがあり、千宙を大事にしている様子が伝わってきたといいます。そのため、愛情のかけ違いでトラブルが起きたのではないか、解決のためには見方を変えるといいのではないかとアドバイスします。

今まで喧嘩をすることがほとんどなかった千宙は、こういうときどう対処すればいいか分かりません。落ち込む千宙に、紬は「話を聞いてくれる妹(仮)ができたじゃないですか」と話し、未だに千宙の妹の座を狙っているようです。

その後、紬のもとに母から電話がかかってきました。どうやら千宙の母は、千宙を追いかけようとした際に玄関先で転倒して動けなくなったようです。紬に引っ張られるがまま、2人は母親たちが向かった病院へと急ぎました。

千宙の母は、右足を骨折していました。母親2人が精算待ちの間に反省しながら身を寄せ合っているところを、急いで駆けつけた娘2人に目撃されてしまいます。

千宙は母に謝ると同時に、紬の母に「ママを助けてくれてありがとうございました」と感謝を述べます。ギプス固定となってしまった千宙の母は、通勤やアパートの2階への上り下りが困難になってしまいました。そんな千宙の母をフォローするため、こうして同じ屋根の下、『母ふたり娘ふたり』の新しい生活がはじまるのでした。

読者からは「めっちゃおもしろかった…」「この作品に会えてよかった」などの声が寄せられています。そこで、作者の灯さんに話を聞きました。

自分自身が骨折したのをきっかけに…

―同作を描いたきっかけについて教えてください

作中でも描きましたが、自分が骨折したのがきっかけです。そのときの経験を生かして何か作れないかなと思って、親の骨折をきっかけに2家族が共同生活する話を作ったのが原案です。

そこに漫画の王道設定である「親の再婚をきっかけに義理の兄弟姉妹になる」を組み込んでみたら、いま自分が読みたいものになりそうな気がしたので再構成して描きました。

―作中、特にお気に入りのシーンや台詞はありますか?

対話やかけあいを描くのが好きなので、子ども2人の嚙み合わないやりとりやお母さんたちの大人のやりとりを描くのが楽しかったです。

―今後の家庭の様子がとても気になる展開でした!

読んでいただき、ありがとうございます。続きはXやpixivで不定期更新してますので、商業の既刊と併せてどうぞよろしくお願いいたします。

【灯さん関連情報】
▽Xアカウント
https://x.com/akashi_plkl
▽単行本一覧(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/stores/author/B07WD4TPXK

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