ケチャップのハートやキャラクター風のおかずが並ぶ夫のお弁当と、残ったおかずをざっと入れた自分のお弁当。「今日のお弁当。差がありすぎw」という投稿が83万回以上表示され、Xで話題になっています。投稿者の咲さん(@Sakichan1230)に、夫と自分の分を作り分ける理由を聞きました。
夫のお弁当は、そぼろと炒り卵でできた二色丼の上に円形のチーズが敷かれ、そこにケチャップでハートが描かれていました。また、ちくわに枝豆を詰めて口に見立て、目や頬を描き足したおかずも並びます。
一方で咲さんのお弁当は、ご飯の上にそぼろとちくわが半分ずつのせられたシンプルなものでした。
投稿には、「いいではないですか!めっちゃちくわ!と、そぼろ丼…おいしそう」「旦那さん幸せすぎる」などのコメントが寄せられています。自分のお弁当はシンプルになりがちだという人からは、「分かるー」という声も届きました。
「夫をクスッと笑わせるお弁当」を心がけて
咲さんは40代で、料理家・食育アドバイザー・歯科衛生士です。お弁当を作るようになって、もうすぐ2年。基本的に月〜木曜日の4日間、作っているそうです。
咲さんが夫にキャラ弁を作り始めたのは、お弁当作りを始めて1年ほどたったころ。
「突然始めたのでとても驚いていましたが、喜んでいました。また、私が絵を描くことが好きで、キャラ弁作りもその延長線上のようなもので、楽しく作ることができています」
朝は夫の分から詰め、残ったおかずを自分のお弁当に入れるとのこと。自分の分は彩りや詰め方に時間をかける余裕がなく、「地味だと思います」と話します。
「夫のお弁当は私より品数多めで、見た目もゆるいキャラ弁を作るようにしていますが、自分の分はある程度栄養が取れれば十分というスタンスです」と咲さん。
夫のお弁当を作るうえで、心がけていることを尋ねました。
「栄養バランスや作りやすさを意識していますが、夫が仕事で疲れていても、ゆるいキャラクターを見ると心が和むと言って喜ぶので、可能なかぎり夫をクスッと笑わせるお弁当を作るように心がけています。それでも毎日続けるとなると大変なので、とにかく無理をしないことが大事だと思っています」
夫からは、「お弁当のフタを開けるのが楽しみだし、ゆるいキャラでかわいくなりすぎずちょうどいいし、何よりおいしい」と言われていると咲さん。今回の投稿を見せたときも、夫は喜んでいたと教えてくれました。
料理家が作る「リアルな日常のお弁当」
咲さんが自分のお弁当も並べて投稿したのには、理由がありました。
「きれいでおしゃれなお弁当の投稿が多い中で、自分のリアルな日常のお弁当を見せたいと思ったからです。自分の分も同じように並べて出すことで、毎回、朝の限られた時間で作っていること、彩りや詰め方に毎回こだわれるわけではないことを、同じように頑張っている人に共感してもらいたかったです」
投稿への反響について、咲さんはこう語ります。
「多くの反応をいただけたこと自体がうれしく、同時に私と同じようにある程度の栄養と満足感が得られるお弁当であれば、見た目はかまわないというような意見がいただけてよかったです」
夫への思いやりが詰まったお弁当と、そぼろとちくわだけの自分のお弁当。2つ並べた投稿は、同じように毎朝キッチンに立つ人たちに届きました。