「プロレスのロープって、ゴムみたいに柔らかいんじゃないの!?」と思っている方も多いのではないでしょうか?プロレスリングの製造を手がける伊藤製罐工業の公式X(@110seikan)が、自社製のプロレスリングを例に、その仕組みの解説を投稿し、注目を集めています。
正体は「鉄のワイヤーロープ」
あくまで同社製のリングにおける仕様とのことですが、あのロープの正体は、なんと「鉄のワイヤーロープ」。太い鉄のワイヤーを束ねたものをゴムチューブに通して作られており、想像以上にガチガチに硬くて重い作りになっています。
ロープに使われているワイヤーは、鉄工所で重い荷物を吊り上げる際にも使われる本格的なもの。同社によると、素人が軽い気持ちでロープに跳ね返る「ロープワーク」をすると、「鉄のムチで叩かれたのと同じ状態」になり、背中にミミズ腫れができるほどの衝撃を受けるそうです。
なぜそんなに硬いロープを使うの?
実は、同社製のリングの安定性は上部のロープ(鉄ワイヤー)とリング下のワイヤーを締めあげて、互いに強く引っ張り合うことで保たれています。もしこれが柔らかいゴムロープだと引っ張り合うことができず、レスラーが暴れた際にリングが崩れやすくなってしまいます。それだけでなく、しっかりとした反動が得られないため「ロープの反動を利用するスワンダイブとかもできません」とのこと。あの華麗な技も、鉄ワイヤーの絶妙な張力があってこそ成り立っているわけです。
さらに、リングの張力バランスを取るのは非常に難しく、うまくやらないと簡単に内側に傾いてしまうのだそう。一度傾きすぎると「解体しないとやり直しできない」ため、しっかり理解しているプロの手で設置する必要があります。投稿者自身も設置はできないため、プロにお願いしており、ロープの発注も知人に紹介された大阪の鉄ワイヤーロープ専門会社に依頼しているほど、職人技が必要とされる世界なのです。
コメント欄には、「目からウロコ。絶妙な硬軟のバランスが肝ですね」「リングには何度か上がらせてもらってますが、実際にロープに当たってみたら痛いのなんの」などの声が寄せられ、その硬さと重さに納得や驚きの声が集まっています。