周りの友だちや同僚は、実際いくら貯めているんだろう…仲が良いからこそ、普段はなかなか切り出せないお金の話。株式会社AZWAY(東京都豊島区)が運営するWebサイト『タワーマンションDB』が実施した「貯蓄額・将来のお金」に関するアンケート調査では、同年代と比べて自分の貯蓄が「少ない」と感じている人が約8割に達しました。実際の貯蓄額から、貯蓄の目的、節約・副業、家庭でのお金の話まで、300人の回答から「お金に対する本音」を見ていきます。
調査は、全国の20〜60代の男女300人を対象として、2026年6月にインターネットで実施されました。
まず、「現在の個人の貯蓄額」を尋ねたところ、「100~299万円」(23.3%)、「1~49万円」(21.3%)、「300~499万円」(13.3%)が上位となり、「300万円未満」が7割弱を占め、「100~299万円」のゾーンが中央値に位置することがわかりました。
100万円未満の割合を年代別に見ると、20代は75.8%、30代は34.7%、40代は36.9%、50代は41.7%でした。
続けて、「同年代と比べて、自分の貯蓄額は多いと思いますか、少ないと思いますか」と尋ねたところ、実に81.3%が「少ないと思う」と回答。
年代別でも「少ない」と感じる人は多く、20代で80.3%、30代で79.6%、40代で81.0%、50代で88.9%と、いずれも8割前後に達しています。
ただし、貯蓄額の「平均」は一部の高額な貯蓄を持つ人によって押し上げられるため、平均を下回る人が多くなること自体は珍しくありません。
では、実際に貯蓄が多い人ほど「自分は十分に貯めている」と感じているのでしょうか。
貯蓄額別に「同年代より少ないと思う」と回答した割合を見ると、「500~999万円」(50.0%)を貯めている人でも、2人に1人が「同年代より少ない」と回答。加えて「1000万円以上」(24.0%)でも約4人に1人が「少ない」と感じており、貯蓄に対する不安は、単純に現在の貯蓄額だけで決まるわけではないことが示唆されました。
また、「将来のお金について不安を感じている」とした人は全体の92.7%。具体的には、「年金だけで老後の生活が成り立つか」(34.7%)、「物価の上昇に収入が追いつかない」(29.7%)、「収入が減る・仕事がなくなること」(12.0%)が上位に挙がり、自分自身の努力だけではコントロールしにくい老後や物価への不安が大きな割合を占めました。
将来のお金について不安を感じている人が多いなか、「毎月の貯蓄状況」はどのようになっているのでしょうか。
この質問には、「毎月決まった額を貯蓄している」が32.7%、「貯蓄する余裕がない」が34.7%となり、「自分の貯蓄額は少ない」と感じている人では「貯蓄する余裕がない」が42.2%に達した一方、「自分の貯蓄額は多い」と感じている人では、「毎月決まった額を貯蓄している」が60.9%でした。
調査結果だけから因果関係を断定することはできないものの、貯蓄額に対する自信と、毎月の貯蓄習慣には一定の関連が見られました。
さらに、「貯蓄の目的」については、「老後の生活資金」(59.3%)、「病気やケガなど万一の備え」(44.0%)、「旅行・趣味など楽しみのため」(32.3%)が上位に並びました。
年代による違いもあり、20代では「旅行・趣味など楽しみのため」が43.9%で最多。一方、30代以降では「老後の生活資金」が最多となり、40代・50代では7割を超えました。
「貯蓄を増やすために現在していること」としては、「食費の節約」(49.7%)、「副業・スキマバイトで収入を増やす」「ポイ活・キャッシュレス還元の活用」(いずれも49.3%)が上位に挙がりました。
貯蓄額別では、貯蓄額100万円未満の層は「副業・スキマバイト」(52.6%)、300~499万円の層では「新NISAなどの投資・資産運用」(60.0%)がそれぞれ最多となり、貯蓄のステージによって、取り組んでいる方法にも違いが見られました。
ちなみに、「お金のことを身内と定期的に話し合っている」とした人はわずか16.3%と、多くの人が「同年代と比べて自分の貯蓄は少ない」と感じている一方、家族と定期的にお金について話している人は6人に1人程度にとどまりました。
貯蓄額は、収入や家族構成、住居費、教育費などによって大きく変わります。
だからこそ、SNSなどで目にする「誰かの貯蓄額」と単純に比較するのではなく、自分の収入や支出、将来の予定を踏まえて、どの程度の備えが必要なのかを考えることが重要になりそうです。
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【出典】
▽タワーマンションDB/貯蓄額と将来のお金の不安に関する300人調査
https://tawaman.jp/research/savings-and-money-anxiety-2026.html