日々の仕事や人間関係のストレス、運動不足や睡眠不足…現代社会で暮らす中で、身体の不調や悩みを抱えている男性は少なくありません。マーケティング・リサーチ会社の株式会社クロス・マーケティング(東京都新宿区)が実施した「身体の悩みに関する調査(2026年)男性編」は、全国の20~79歳の男性3000人を対象として、2026年7月にインターネットで実施されました。
まず、「現在抱えている身体の悩み」を尋ねたところ、「抜け毛・薄毛」(21%)、「体重や体型」(20%)、「精神的なストレス」「体臭」(いずれも17%)が上位にランクインしました。なかでも「体臭」は、2024年の調査と比較して6ptも上昇しています。
年代別に見ると、20〜30代は「ひげの濃さ」(20代21%、30代22%)、40〜60代は「抜け毛・薄毛」(40代26%、50代27%、60代25%)、70代では「高血圧」(36%)がそれぞれ最多となり、年代によって気になる悩みに違いが見られました。
なお、20代〜50代では「体臭」と「口臭」がトップ5以内にランクインしており、働き盛り世代のエチケットに対する意識の高さがうかがえます。
最も悩んでいることに対して、男性たちがどのような対策を行っているのでしょうか。自由回答で答えてもらったところ、「育毛剤・発毛剤・育毛トニックの使用(抜け毛・薄毛)」「適度な運動、栄養管理・バランスのよい食事(体重や体型)」「専門治療やカウンセリングへの通院(精神的なストレス)」「医療機関への通院、降圧剤の服用(高血圧)」といった声が寄せられています。
続いて、「体調面で気になること」を尋ねたところ、「目の不調」「睡眠の質低下」(いずれも44%)、「睡眠時間の不足」(41%)がそれぞれ4割台を占める結果となりました。
年齢別のトップ2を見ると、20~40代は「睡眠の質低下」や「睡眠時間の不足」など睡眠に関する不調が中心に。50~60代では「目の不調」「睡眠の質低下」、70代では「目の不調」「足腰の筋力・歩く速度の低下」が挙がり、ライフスタイルや加齢に伴う変化が顕著にあらわれました。
女性の更年期障害については広く知られていますが、男性の更年期障害(LOH症候群=加齢男性性腺機能低下症)についてはどうでしょうか。
「男性の更年期障害の認知度」を調べたところ、「名前も症状も知っている」は14%にとどまるものの、「名前だけは知っている」を含めた全体認知率は55%と半数を超えました。年代が上がるにつれて認知率は高くなり、70代では73%に達しています。
一方で「LOH症候群」という専門用語自体の認知度は非常に低く、全体で9%と1割未満に。最も高い20〜30代でも14%にとどまりました。
身体の不調を感じた際、それが加齢やストレスだけでなく「男性更年期」によるものかもしれないという視点を持つことが、今後のヘルスケアにおいて重要になりそうです。
最後に、「女性特有の症状(生理やPMS、更年期障害など)に対する意識や配慮」について尋ねたところ、「特に意識や配慮はしていない」が43%と最も多く、次いで「理解は不十分だが、配慮するように心がけている」が28%という結果になりました。
しかし、婚姻状況別で見ると、未婚者は「特に意識や配慮はしていない」が51%だったのに対して、既婚者では37%と14ptの差が見られ、身近なパートナーの存在を通して女性特有の症状へ配慮・理解しようとする姿勢が高まる様子がうかがえました。
年代ごとに悩みや不調のポイントは変化していくものですが、日頃の食生活や運動習慣を見直すとともに、一人で抱え込まず専門のケアや医療機関を上手に活用しながら、自分に合ったヘルスケアに取り組んでいきましょう。