机の上に並んだ、8枚の月謝袋。それぞれに貼られているのは、映像配信や音楽、クラウドサービスのロゴです。「加入しているサブスク(定額制サービス)を月謝袋で可視化しました」という投稿が、Xで話題になっています。投稿者のスミマサノリさん(@sumimachine)に、月謝袋を作った経緯を聞きました。
スミマサノリさんは、東京でクリエイターと俳優の仕事をしている50代。きっかけは、毎月いくら課金しているのか分からなくなっていたことでした。「無駄なものもあるのでは?」という引っかかりがずっとあり、加入しているものを全部把握したいと考えていたそうです。
そこで目に入ったのが、娘さんの習いごとの月謝袋でした。「これに分けたら分かりやすいかも!」そう思いついてすぐ、100円ショップで袋を買い、各サービスのロゴを貼り付けたといいます。
並べ終えた時点では「想像よりも少ないな」と思ったそうです。ただ、改めて気づいたのは「結構、毎月使ってるな」ということ。さらに、袋にしていなかったものが、後からいくつも見つかったといいます。
投稿は526万回以上表示され、目をそらしたくなるという声が次々に寄せられました。「そっと目をそらす…」「可視化しないでほしかったぁぁぁぁぁぁ だいぶ払ってますわ」
それでも、試したいという反応が目立ちます。「これやってみようか、たぶん白目むくことになるけど」「ジップ袋に分けてたけど、この手があったか!」「原点回帰w」と、紙に戻す発想そのものへの共感も集まりました。
なぜ、これほど響いたのか。理由を書き込む人もいました。
引き落としでは、減った実感がない
「自動引き落としって、なかなか実感ないですもんね」「ちりつもで、気づいたら年間そこそこいい金額払わされてることあるよね」「自分でお財布からお金を出して支払っていないから、月々のクレジットカードを確認していないと、さらにお金を支払っている感覚が鈍るのですよね」という声も届いています。
発想を広げる人も現れました。「月謝袋を作って、そこにお金を入れて。でもサブスクには登録せず『登録している気分だけを味わう』ようにすれば、めっちゃ『つもり貯金』になるなぁ」。ファンクラブの会費や、年金や保険といった引き落としにも応用できるのでは、という意見も出ています。
解約したサービスは、ゼロ
スミマサノリさんは、その後どうしたのか。可視化と聞くと、無駄を見つけて減らす話を思い浮かべるかもしれません。ですが、解約したサービスはひとつもないそうです。むしろ、後から見つかった分の袋を増やさなければならないと笑います。
反響については「私もやってみます!という反応が多くて、お役に立ててたらうれしいと思います」とのこと。支払いをまとめられるサービスがあるとアドバイスも届いたそうで、今後見直すつもりだといいます。
減らすためではなく、知るために並べてみる。それだけでも、毎月の支払いへの感覚は変わるのかもしれませんね。